王冠をかけたコブラのキャンディ ページ7
──「ジャーミルさんっ！」
『は──！？』
……放課後突然、目隠しをされ、
モストロラウンジへ強制的に連れられ、
仕方なく待つこと数十分。
ふとシャラシャラと聞こえる軽い金属音がしたかと思えば
目隠しを外され、視界がクリアになる
そこで真っ先に目に入ったのは
熱砂の国で有名な踊り子の服を着た燐火だった
…かなり肌の露出が抑えられているが
燐火「お誕生日おめでとうございますジャミルさん
今日の主役は貴方ですから、存分に命令なさってくださいね」
妖艶に笑みを浮かべ、ご主人様。と付け加える
しばらく驚いたもののまた前のような関係を思い出しそうになる
『…その呼び方はやめろ』
燐火「おやダメでした？ではそのように」
燐火の従う姿を見て少し優越感を感じていたのに
悪徳タコがひょっこりと出てきたおかげでそれはすぐに消え去った
アズール「ではジャミル様と呼びましょうか」
『おまっ、いつの間に』
苦虫を噛み潰したような顔を向けると
わざとらしく悲しそうな顔をして、その手を使って場を見渡すように促した
アズール「そんな顔をなさらないでください…
ここにはジャミル様の知り合いが全員居ますよ」
フロイド「燐火しか目に入ってなかったのぉ？
ウミヘビくんのえっち〜」
ジェイド「あまりジロジロと見つめてやらないでくださいね」
『あ〜ハイハイ分かってるよ』
独占欲丸出しで羞恥心はないのかお前らは。
「おめでとうございます副寮長！」
「いつもありがとうございます！」
カリム「ジャミル〜！！これで何回目か忘れたが誕生日おめでとう〜！！！！」
イデア「……か…けど、じゃ、ジャミル氏っおめでと…！」
そんな俺らの会話は聞こえないのか
他にいるスカラビアの寮生やカリム、イデア先輩までも
祝いの言葉を投げかけていた
イデア先輩に至ってはよく頑張ったな…
燐火「今宵はジャミル様の為だけの宴です。
様々なカレーに私の歌、多くの慕う人々が貴方に尽くします。
ま、カリムさんにとっては嫌いなものばかりですが…」
『はっ！いい気味だな！！』
燐火「そう言うと思いましたよ。
さあジャミル様、私はどう踊りましょうか？」
そう膝をつき、金のサークレットを揺らす
頭を垂れる燐火に目尻を微かに上げる
『……そうだな──』
今宵だけ、熱砂の国に染まったお前の姿を
今宵だけ、俺だけを見るお前の瞳を
今宵だけ、俺の命令に従う好き“だった”お前を
乾いた砂が水を吸うように
この脳裏に焼き付けてやろう
続く
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さん毎度ありがとうございます！ジャミル誕はですね実は結構前にというかゲームで誕生日イベが来た時にパッと思いついてずっとメモ倉庫にしまっていたのです。お披露目して読んでいただけて光栄です！！d('∀'*) (2021年5月27日 2時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま、ジャミルの誕生日すごいですね目隠し可愛いくて萌えました、さらに踊り子衣装おめでとうございます！至れり尽くせりですね、吹っ切れたジャミルすごく好みです！夢主が身内に甘くて全力投球な好意が分かりやすくて大好きです、とっても面白かったですm(__)m (2021年5月27日 1時) (レス) id: 8f6a028458 (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - が、哭狼さんんんん！！こちらにもいらしてたのですね！ありがとうございます！アズールさん誕生日ストーリーが少し煮詰まっていますが尊いストーリーにするよう頑張ります！！後々豆イベなども出るのでよろしくどうぞです！*_ _) (2021年5月16日 1時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 哭狼です、飽き性さま素敵なオクタ三人の番外編ありがとうございます！オクタの誕生日祝う夢主が各々の望み通りの要望で過ごす愛情一杯の内容が萌えましたm(__)m (2021年5月8日 1時) (レス) id: 8f6a028458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2021年4月25日 15時
