211.王と集まり ページ6
5人を拐っていった者達の正体を知っているマレウスやリリアが、やはりと納得した顔で頷く。
それを皮切りに次々と自寮の者が連れ去られたときのことを話し出した。
ハーツラビュル副寮長のトレイと付き添いのケイトが一報を受けてからの混乱を憔悴したように口にした。
副寮長でこそないが、サバナクローの実質No.2のラギー曰く、レオナもS.T.Y.X.が来た理由に気づいていたらしく、素直に従ったため植物園の物的被害はない。
オクタヴィネルの双子は、アズールが何の抵抗もなくイデアやオルトと連れ去られていったことに疑問を持っている。
...フロイドはアルタイルを視認した途端、タレ目を大きく見開いて肩を跳ねさせ、彼らしくなく震えながら片割れの後ろに下がった。
ジャミルとヴィルはオンボロ寮でのNRCトライブの集合時に襲撃を受けたらしく、最も実力者が多かったことに加えてオンボロだった現場は目も当てられない状態になっている。
「...ふむ。キングスカラーは歴史ある王室の関係者だ。''奴ら''について知っていても不思議ではないな。」
「それ、どういうことッスか？」
「それは私から説明しよう。」
学園長はとリリアが問えば、彼も5人と同様連れられていったらしい。
正直なところ事なかれ主義の学園長よりもトレインの方が非常事態においては信用できる。
どちらかと言えば学園長は何故か何の力もない場を引っ掻き回すだけの監督生を介入させて進行を妨害するタイプだから、暫くはけておいてもらおう。
「...ナニ？そのS.T.Y.X.って？」
弱肉強食の海育ち故に知人が居なくなるのに慣れているからだろうか。
それともアズールは必ず戻ってくると確信しているのか。
アルタイルに対して動揺した素振りを見せたものの、彼がフロイドを目に映さなければ、幾らか気持ちを持ち直したのか潜めていた岩陰から顔を出すように尋ねた。
「S.T.Y.X.は、彼らはどの国の政府にも属さない非政府組織で...」
トレインは、生徒達があんな組織に世話になるなど嘆かわしいというように顔を一瞬だけ歪めた。
「古くよりブロットの研究をし続けている、魔法技術の研究所だ。」
...当然、心当たりのありすぎる彼らは息を飲む。
「ブロットの研究...！」
「...チッ。そーいうことかよ。」
「...？どういうことだ？」
いまいちピンと来ていない様子のカリムに他の彼らは状況把握のついでに説明してやった。
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あお - 今日この作品を見つけて、一気に読みました！！とても面白かったです☺男主が魅力的でとても楽しくお話を読ませていただきました！お体に気をつけて更新頑張ってください！！ (3月30日 23時) (
レス) id: 63ae223e49 (このIDを非表示/違反報告)
葱(プロフ) - 遅ればせながらお誕生日おめでとうございます。更新をずっとお待ちしておりました！これからも無理のない範囲で更新頑張ってください！ (3月29日 1時) (レス) id: ec1bbf9e0f (このIDを非表示/違反報告)
弐番目の子(プロフ) - 遅れました！お誕生日おめでとうございます！㊗️成人!これからも応援しています！ (3月24日 15時) (レス) @page15 id: ba785ca851 (このIDを非表示/違反報告)
白 - お誕生日、おめでとうございます！！！！久々の更新でとても嬉しいです！これからも応援してます！！！！ (3月24日 9時) (レス) id: 009b20195a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっき(プロフ) - 少し遅れましたが、お誕生日おめでとうございます！更新が見られて嬉しいです！ (3月24日 0時) (レス) @page15 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kagerouhp/
作成日時：2022年8月31日 0時
