173.王と理解できない ページ4
「手伝いは必要ないよ、アズール。キミに''特別な''借りは作りたくないからね。」
真面目なリドルはアズールの提案をばっさり切り捨てた。
アズールの行動で、アルタイルが唯一絶対に理解することができないことと言えば、わざわざ自分で仕事を増やそうとしていることだ。
いや、対価目的なのはわかっているが、学業を含めラウンジの支配人の業務、寮長の仕事もあるのにそんなことをする余裕があるのかということである。
彼はエナジードリンク片手に幾度も徹夜をするが、アズールがそんなことをしているようには思えなかった。
「後で何を対価に要求されるか分かったものじゃない。自分の担当業務だけきちんとこなしてくれ。...そもそも、この件にはアルタイル先輩も関わっているのだから心配は無用だよ。」
「おや、それは残念。気が変わったらいつでも声をかけてください。慈悲の精神でいつでもお手伝いしますよ。」
「うんうん。困ったことがあったらすぐに声をかけてくれよ、リドル。いつだって力を貸すから。」
純粋な気持ちで文化祭を楽しみにするカリムは、隠すのが上手いのかもしれないが、さほど心に傷を負っていないようだ。
仮に苦しんで居たとしても、こちらがそれを感じ取れないほど隠しているのだから、わざわざ掘り返す必要はない。
「ハァ〜〜〜...陽キャは毎日楽しそうでいいですな。」
海よりも深いため息と共に話に入ってきたのはタブレット越しのイデアだ。
大勢の見知らぬ人の前で話すことが苦手な彼は研究発表の仕方に頭を悩ませているそうだ。
せめて、彼の外見が周りと溶け込めるものだったら良かったのだが、唯一無二の燃える青髪のせいで余計に視線が集まってしまう。
「あぁ〜つら...拙者のような陰の者には人前で発表とか難易度EXすぎ。」
我が身の不憫さを嘆く仕草が目に浮かぶようだ。
「イデア先輩。研究者本人がステージに立つのは発表会の
「はい出た。リドル氏の固有スキル''
彼らは本当に相性が悪い。
ルールに則り、例外なく真っ直ぐに目的を達成するのがリドルであり、それに対して自身の嫌悪感を取り除いた上でしなければならないことを仕上げるのがイデアである。
リドルからすれば、秩序を破り自身を押し通そうとするイデアは得体の知れない生命体だ。
「鬼教官リドル氏の特訓周回イベとか絶対やだよ...」
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猫やぎのサブ(プロフ) - コメント失礼します！陽炎さんの作品とっても大好きです！アルタイル様のイメソン‥「1000年生きてる」如何でしょう、、 (1月7日 11時) (
レス) id: 497823dae0 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - もうコメントするの遅すぎたと思いますが…｢The Beast｣いいと思います！！ (2023年1月16日 22時) (レス) @page29 id: f878b3efd0 (このIDを非表示/違反報告)
あなたの心にAmazing - アルタイル様は...私的にピッタリだなぁって思ったのが、まふまふさんの「空腹」です。胃というところで共通点があるのと、歌詞にも「愛を知らない」、「化け物」というワードが出てきたり...他にもアルタイル様と重なる歌詞がたくさんです。いい曲ですよ！ (2022年12月24日 22時) (レス) @page29 id: 4aeec97b35 (このIDを非表示/違反報告)
スミィス - アルタイル様は「オレンジ」って曲、どうでしょうか…大好きです！！ (2022年11月9日 18時) (レス) id: f06ecf8049 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 初コメ失礼します！！アルタイル様ガチ勢です！！アルタイル君世界で一番愛してる自信あります！！アルタイル様のイメソンで、まふまふ様の「廃墟の国のアリス」とかはどうでしょう､､､？ (2022年9月18日 19時) (レス) @page29 id: f2671d43ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kagerouhp/
作成日時：2022年2月10日 22時
