3‐4 人魚姫 ページ9
〜夢主side〜
朝が来た。今日はいつもの出勤日。時計を見て、支度をして、これからもそう。
だと思ってたの。
「ああ、起きられましたか。」
リビングのテーブルには豪勢な食事。目の前には推しの親友。私は頭の整理がつかず、その場に立ち止まる。こんなの、現実なはずがない。
「これは私が用意しました。貴方の為に、です。」
私にどんどん近ずいてくる推しの親友。私は怖くなって顔がどんどん青ざめていくのを感じた。身体も動かない。
「私は貴女が…」
「やめて!!」
強く推しの親友を突き放した瞬間、私はベットの上に戻っている。
「はあっ、はあっ。」
呼吸音とともに感じる安堵感。現実に帰ってきたのだ。全く、タチの悪い夢を見たものだから横にいる推しに気づけなかった。
「おはよぉーーー!!!!」
「うわあっ!びっくりしたあ!」
朝からドッキリをされて私はすこしニヤけたが、それを隠しながらちゃちゃっと身支度を済ませ出勤をしようとした。
「今日は早く帰って来れるの?」
「あ、えと。わからないですね。」
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作者名:シズク | 作成日時:2023年9月24日 23時