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「今日はペアで実験を行う！1分後に実験の説明をする、それまでにペアを作れ！」
クルーウェル先生に無事薬草を届け、心底安堵した後にこれだ。好きな人がクラスに居て、ペアワークに誘いたいけど誘えないみたいな葛藤があることを。頼む、理解して…！！！
そう脳内で叫び周りながら、Aは嫌々動きを始める。特待生はペアワークだと“全て1人で実験しちゃって内申とか全て横取りされそう“という先入観のもとハブられることが多い。頑なにAと目を合わせない生徒が多数存在する。
1番安心感があるのはジャミルだが、よくアズールが全力アプローチに向かっているため入る隙がない。
いつも通り先生ルート(先生が近くで見てくれて、1人で実験するルート)か、と思いながらAは先生の近くで1分間ぼけっと突っ立っていた。
そうしていたら、名前も知らない男の子が話しかけてきた。
「あ…えっと。あの、良かったら俺とペア組んでくれませんか」
勇気を出したようにそう言った男の子は、Aの記憶が正しければイグニハイド生。物静かで、自動ドアに認識されず試行錯誤してもドアが開かないまま1時間が経過した、という伝説のエピソードがある。
Aは自分に話しかけてくるなんて、と珍しい物を見るような目をしたがすぐに笑顔になって答えた。
『私なんかでよければ、喜んで。よろしくね。』
Aがそう答えると、男の子は“ぱあっ“と喜びと安堵が入り混じったような笑顔を浮かべ「こちらこそ！」と少し元気よく言った。
同じクラスにこんな子居たんだな、と近所のおばさん目線で思いながらクルーウェル先生の説明を待った。
ふと、ジャミル＆アズールはどうなったのだろう、と思い目線をそちらへやった。未だに引き下がるジャミルとぐいぐい押すことを辞めないアズールの攻防戦が続いていた。
思わず静かで、小さな笑みが零れる。平和だなぁ、と浸っていたらクルーウェル先生の声が聞こえてきた。
すぐにそちらに顔を向け、実験を失敗しないよう真剣に聞くことにした。
ｰｰｰｰｰ
〖イグニ生の同じクラスの男の子について〗
名前は決めてない(これからも名前は出てこないと思われます)
クラスでは結構ぼっちなタイプ
「特待生とか関係なく自分と同じく1人であるAに純粋に話しかけた超良い子」というイメージを持って頂ければ……！！
また、後々出てくるかも………？
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青天の霹靂 - あささん» コメントありがとうございます！！好き、と書いて貰えて本当に感激です！！なるべく更新できるよう頑張ります！ (11月19日 18時) (
レス) id: 1bafc3cd7d (このIDを非表示/違反報告)
あさ - うわ、もう滅茶苦茶好きです！！続きを一日千秋の思いで待っております！！！更新頑張ってください！ (11月19日 13時) (レス) @page7 id: 900138739c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青天の霹靂 | 作成日時：2023年11月12日 19時
