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「お前、アズールが好きなんだろ？今の無礼を詫びて、いつでも恋愛相談は乗ってやるよ」
『えっ』
そう言い、今一度鼻で笑うレオナ。そして、顔が赤いA。隙をついて腹パンしようと思ったが、他寮の寮長に宣戦布告することになりそうだったのでやめておいた。
その代わり、思ったことがついつい口に出てしまっていた。
『え、やだな』
「この俺が相談に乗ってやるって言ってるんだ。感謝しろよ。」
『あーはい、ありがたき幸せ』
「砂にするぞ」
『申し訳ございませんでした』
コントのようなテンポ感で会話を続けた。
そして、この人には論争でも魔法でも確実に勝てん、終わった…と勝手に理解し、天を仰いだ。レオナは素敵だね！！と褒めたいくらいの悪人顔をしていた。
初対面の印象は“横柄で嫌味が素晴らしいライオン野郎“
いわば、最悪。
それが、レオナ・キングスカラーとAの出会いだった。
＿＿現在に戻る＿＿
現在、相も変わらず植物園。Aは未だにレオナに絡まれている。
Aは同情に訴えかけよう、と無謀な作戦をワンチャンスにかけて話し始めた。
『レオナさん……私、これから錬金術なんですよ』
「クルーウェルの野郎か」
『そう、その厳しいクルーウェル先生の授業なんですよ』
「あぁ」
『遅刻したら内申ぶち下がりなんですよ』
「あぁそれで？」
『今、遅刻しそうなんですよ』
「そうだな」
『なので私の退路を塞ぐのやめてくれません？』
「却下」
『人の心ないんか？？？』
そう言ったAをレオナは初対面と同じように見下ろす。まるで、小さい子の戯言のように、適当にあしらいながら相手している。舐められていること(気に入られていること)は確かだ。
どうしようか、と打開策を考えていた時、急速にレオナの目つきが鋭くなった。
どうかしました？と聞こうとしたが、それを覆い隠すような声が聞こえてきた。
「これはこれは、レオナさんじゃありませんか。それにAさんも。ここで2人きりで何を駄弁っていたんです？」
現れたのは、アズール。彼の言葉の端々から感じる棘にレオナは溜息をついた。
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青天の霹靂 - あささん» コメントありがとうございます！！好き、と書いて貰えて本当に感激です！！なるべく更新できるよう頑張ります！ (11月19日 18時) (
レス) id: 1bafc3cd7d (このIDを非表示/違反報告)
あさ - うわ、もう滅茶苦茶好きです！！続きを一日千秋の思いで待っております！！！更新頑張ってください！ (11月19日 13時) (レス) @page7 id: 900138739c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青天の霹靂 | 作成日時：2023年11月12日 19時
