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まだHRすら始まっていない朝。1限目から魔法史の授業で気分がだだ下がりの生徒が多い中、Aはとても眠たそうな顔をして、教科書を眺めていた。
そんな彼女を発見した1人の生徒、アズールは彼女の隣へ颯爽と近づく。
そして、
「おはようございます、Aさん。失礼でなければお隣よろしいですか？」
Aは一瞬やっぱりなぁ、と少しばかり悲しそうな顔をしたがすぐ笑顔になって答える。
『おはよう、アズール君。全然いいよ、どうぞ！』
無造作に広げられているノートとマジカルペンを自分の方へ寄せ、彼がきちんと勉強できるスペースを作る。
「ありがとうございます」といかにも外向きの笑顔をAに向け、着席する。
そんな外向きの笑顔にでもときめいてしまうのだからおそらく自分は末期なんだろうな。そう思いながらまた教科書に目を向ける。
何回読んでもすぐにロケットで内容が飛ばされる。きっと根本的に何も理解できていないのだろう。中身がない上辺だけの知識はすぐに抜け落ちていく。
魔法史の才能ないのでは？？？と最近自覚した。ある意味魔法じゃん、とか巫山戯たことを思ってみたりもしたが乾いた笑いしか出てこなくて、虚無になったから辞めといた。
小さく1つ溜息をつく。ガチで諸々上手くいかないね、人生。強く生きていこうな。
Aが自分自身にエールを送っていると隣でもう用意が万全なアズールに「何かお困り事ですか？」と声をかけられた。うわぁ、営業テンションきた！！()
『ここからここの4ページが多分理解できてないんだよね』
音読したり、同じ部屋の子に許可とってトイレにコピーした物を貼ったり、諸々してるんだけど。どうすれば良いのか…という風な遠い目をしてAはそう付け足す。
すると、アズールは「ああ、ここは＿」と唐突に何も書かれていない1枚の紙を取り出し、口で補足説明をしながら解説を書いていった。
え、契約は大丈夫ですか？？？？と、結構大事な疑問を今は脳の隅に放り投げた。説明してくれているのだから。そう思って一層集中して説明を聞いた。
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青天の霹靂 - あささん» コメントありがとうございます！！好き、と書いて貰えて本当に感激です！！なるべく更新できるよう頑張ります！ (11月19日 18時) (
レス) id: 1bafc3cd7d (このIDを非表示/違反報告)
あさ - うわ、もう滅茶苦茶好きです！！続きを一日千秋の思いで待っております！！！更新頑張ってください！ (11月19日 13時) (レス) @page7 id: 900138739c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青天の霹靂 | 作成日時：2023年11月12日 19時
