夫がいつもお世話になってます。

【２７匹目】 ページ29

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｢…なんてことがあって｣



｢あっっっっっっっま！！！！！トレイ先輩の作るタルトより甘すぎ！！！！｣



赤い顔をしたエースはガタンと立ち上がって叫ぶ



｢…ていうかクルーウェル先生ってそんなこと言うんだ｣



｢かっこいいでしょ〜？｣



｢…なんか自分から聞いたけど惚気が凄くて心が痛い。っていうか、キスで声が戻るなんて絵本でしか見たこと無かったけどほんとにあるんだ｣



｢ね、私もびっくりした。｣



｢図書館ってことはまだこの学校にあるのかなその本…探してみようかな｣



もっと他に先生の男らしい話ないの？と聞いてくるエースにAはじゃあね…と話題を引っ張りだそうとする



｢なんの話しだ｣



｢ひゃ…っ！｣



その後ろから、彼女の耳元に響いた低い声
バッと耳を抑えて振り向けば面白いものを見ている目をしたクルーウェルが彼女を見下ろしていた



｢デイヴィスさん…！急に脅かさないでください！｣



｢すまない、つい脅かしたくなってな。トラッポラとなんの話しをしてたんだ？｣



｢私とデイヴィスさんの過去の話ですよ。｣



｢俺とお前の…？懐かしいな、何年前のことだか…何年経ってもお前はたまに昔みたいにさん付けで俺を呼ぶしな｣



｢つい癖ででてきちゃうんですよね…少しずつ慣れてきましたよ？さん付けしないで呼ぶの｣



｢さん付けでも懐かしいからいいけどな｣



少し交した会話から、段々と二人だけの世界に入っていったその光景にエースは少しずつ後ずさりその場を離れる



｢…あっぶね〜｣



あれ以上あそこにいたらゲロ甘地獄で胃もたれするところだった



エースはもうあまり二人に馴れ初めなどを聞くのはやめようと心に決めていた




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月狐さんリクエストで、二人の馴れ初めでした。
凄く長くなってしまって申し訳ないです。
しっかり話を書いてたらいつの間にかたくさん書いてしまっていました。

馴れ初めはいつか書きたいなと思っていたのでリクエストしていただけてとても嬉しかったです！
素敵なネタの提供ありがとうございました！

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