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【12匹目】 ページ14

.


「デ…イヴィス」



「話は済んだか?」



「えぇ、話した通りよ。今はあまり人もいないしアタシももう行くから、ごゆっくり」



なんでここに…と声を出す前にシェーンハイトくんが席を離れ、私の隣に隙間がないくらいの距離でデイヴィスが座ってきた



「さて、話を聞こうか」



「あ……」



予想外の出来事に、言葉が詰まる
何をどうやって話そう



「A、何を隠している?」



「あ…の、昨日の」



「ん?」



「女の子との会話で、デイヴィスが…頭、撫でてて、嫉妬しました…」



語尾がだんだん小さくなっていく
不快な思いをしただろうか、そんなことかって思われただろうか…



返ってくる返事に怯えながら顔を俯かせる



しかし、くると思っていたのは予想外のもので
顔を上げると彼は口を抑えクツクツと笑っていた



「…へ」



「いやぁ、すまない。あまりに可愛い悩みでな…そうか昨日のあれを見ていたのか。勘違いさせてすまないな、というかちゃんと見てたか?その時の光景」



「その時の光景…デイヴィスが監督生ちゃんの頭を撫でてたこと?」



「あぁ、撫でてたのはあいつの肩に乗った猫だけどな」



…え



「……猫?」



って、こないだ箒で暴れてた…



「あいつはよくふざけて調合をミスることが多くてな、こないだの課題は完璧にできていたから褒めていたんだが、まさかAに見られていたとはな…もしかして昨晩渡してくれた資料を渡すつもりだったのか?」



彼の言葉にコクコクと頷く



「昨日なんでもないって言ったのもそのせいか?」



「…迷惑かけたくなくて、嘘ついてごめんなさい」



「全くだ、話してくれるのを待っていたが心配してたんだぞ」



肩に腕を回し、引き寄せるように頭に手を置かれる
ぽふんと彼の胸に頭を預ける形になり、ぽんぽんと頭を撫でられた
トクンと彼の心臓の音が聞こえる



「可愛いなぁ、お前はほんとうに。愛おしい」



そのまま髪に指を絡ませて、耳に口を寄せてきて熱い息がかかる



「俺が生涯愛でて愛すのはお前だけだ、その事実は一生変わらない」



分かったか?という彼の問いに"はい"と小さく呟いた




−−−−−−−−−−

poison檸檬さんのリクエストでした。
上手くまとまってたでしょうか?
甘い展開が上手く作れなかったのでもっと勉強します…!

素敵なネタのご提供ありがとうございました!

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あおい(プロフ) - 初コメ失礼します。リクエストになるのですが、二人が大喧嘩をしてしまう様子を見たいです!よろしくお願いします。 (2020年8月10日 0時) (レス) id: 34a265efc7 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 素敵なお話ありがとうございました!! (2020年8月9日 18時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - んんん、耳と尻尾が生えたクルーウェル夫婦最高でした…!まじでごちそうさまでした (2020年8月5日 20時) (レス) id: a494b1d180 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 最高過ぎます!!リクエストになるのですが、、、魔法の力を高めたい夢主ちゃんはマレウスとリリアに教わり仲良くなる様子が見たいです!ついでにクルーウェル先生とリリアの絡みがあれば嬉しいです。笑 (2020年8月3日 17時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお - 最高でしたありがとうございました (2020年8月3日 15時) (レス) id: ec620c1410 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルイ x他1人 | 作成日時:2020年7月28日 19時

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