【ツイステ】ヴィランじゃないので帰らせてください。2 (ページ5)

今日:8 hit、昨日:14 hit、合計:114,428 hit

とっておきのサプライズ〈リーチ兄弟生誕お祝いストーリー〉4 ページ5

『そういえば、フロイドくん。』

休憩の時に聞こうと思っていたが、
すっかり忘れていた。

「なーに？」

『今日何かあったんですか……？』

急に驚かしてきたと思ったら
突然黙り込み

その後、私がエース達と
話し込んでいると怒って……
いつも以上に気分の波が荒い。

まぁ、最後のは私が悪いんだけど。

「エイちゃん……それ、本気で言ってんの？」

『え……？』

一緒に話を聞いていた
アズールくんもジェイドくんも
どこか呆れたような顔をしている。

「フロイド。期待するだけ無駄ですよ。」

「……。」

ジェイドくんの期待するだけ無駄
という言葉にフロイドくんは落ち込む。

『え、っと……。』

ジェイドくんの発言に私も混乱だ。

「気にしないでください。
ただ、僕たちが勝手に期待していただけですから。」

僕たち……？

「アズール、後はお願いします。
僕は、フロイド連れて部屋に戻ります。」

ジェイドくんはずっとニコニコしたまま
意気消沈したフロイドくんを連れて
モストロ･ラウンジを出て行った。

「あなたまで気を消沈させてどうするんですか。
ほら、早く締め作業終わらせますよ。」

パンパンと2回手を叩くと
アズールくんはレジを締めに行った。

私も作業進めなきゃ。

除菌用のアルコールスプレーを
テーブルに向かって吹き、
ダスターで綺麗に拭いていく。

後で、エースに相談しよう。

1人で考えても答え出てくる気がしないや。

私は残りの作業を終わらせて
モストロ･ラウンジを出た。

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

〈Aの部屋〉

『もしもし。』

私は部屋に戻るなり、
急いでエースに電話をかけた。

〔もしもし。珍しいじゃん、電話なんて。
どうした？オレに会いたくなったとか？〕

いつもの調子で電話に出てくれたエース。

『いや、違う。ちょっと相談事。』

〔別にジョーダンだしっ！
そんなハッキリ言われると傷付くんだけど？！
……で？相談ってなに？〕

エースのころころ変わる表情が
目に浮かび、思わず笑ってしまう。

『ふふっ。
……えっとね、知ってればなんだけど。
今日、フロイドくんの様子がおかしいんだけど
何かあったか分かる？』

〔フロイド先輩……？うーん。〕

私は今日あった事をエースに全て話した。

エースは暫く黙り込み

その後、衝撃的な言葉を口走った。

〔あ……。思い出したわ。

今日、フロイド先輩の誕生日だ。〕