【ツイステ】ヴィランじゃないので帰らせてください。2 (ページ30)

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直感サンダー！4 ページ30

「そりゃ同学年なんだし
会ったことあるに決まってるだろ。
つーか、何その記憶ないみたいな発言。」

監督生の方に手を乗せ、
会話に入ってきたのは

ご存知、監督生のマブ1号の
エース・トラッポラ

「Aって確か監督生に
よくちょっかいかけていたよな……？」

エースくんの後を追うようにして
顎に手を起き、考えるような素振りして現れた

マブ2号
デュース･スペード

『……さぁ、なんの事でしょう。』

ワタシノシラナイハナシヲ
シナイデイタダキタイ
切実に。

「んー……。」

考え込む監督生

収拾のつかなそうなこの状況を
助けてくれ！！誰でもいいから！

その想いが届いたのか

「女の子1人に寄ってかかるのは感心すねぇ……。」

後ろから腕を引かれ、
引っ張った人物の胸へと私の顔が埋まる。

この声に方言
もしかしなくても分かる。

『エペルくん……。』

「おいおいエペル。勘違いすんなって。」

「俺たちは気になったから質問しただけだ。
そうだろ？監督生。」

「えっ？！僕？てか、お前らが勝手に……。」

完全にとばっちりな監督生。

「でも、Aちゃん困ってたよ？」

えぇ、困ってました。
言い訳を探すのに必死で。

「それはすまない……。」

素直に謝ってくれるデュースくんと

「けどさ、気になって仕方ねぇじゃん。」

まだ引っ張ろうとするエースくん

めんどくさいなこの子。

『あれ？そういえばセベクくんは？』

元凶あの子なんだけど？！？
どこ行ったんだよ！！！！

「アイツなら、なんか見つけてどっか行ったぞ。」

グリムちゃんがつまらなそうに
アクビをしながら答えた。

あぁ……察し。

「で？何でお前もどっか行こうとしてるわけ？
さっきから数cmずつ、エペルと一緒に
後ろ下がってるけどさ？？」

チッ

バレてた

逃がさねーぞ？と言わんばかりに
エースくんに襟を掴まれ止められる

『しつこい男はモテないぞ。』

「はぁ？！」

"モテない"という言葉に
過剰に反応したエースくん

「まぁ、あと3年はモテないだろうね……
ここ男子校だし。」

さらに現実を突きつける監督生

「うるせっ、最悪Aがいるし！！」

なんて私を指差すエースくん

最終手段私かよ……

「Aチャンはダメ！！！」

今度はエペルくんの声が食堂に響いた。

あぁ……もう
収拾つかない……。

厄日かよ。