【ツイステ】ヴィランじゃないので帰らせてください。2 (ページ13)

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誘惑ポワゾン！2 ページ13

「まずは寮の案内をしようか。」

まだ何も分からないだろう？

ルークさんはニコニコと
楽しそうに笑っている。

この人もジェイドくんみたいに
いつも笑ってるよな……。疲れないのだろうか。

『はい、お願いします。』

ここは寮の1番奥にある棟で
この棟は全て寮生の部屋になっているらしい。

私の部屋は1階のフロア。

「2階は2年。3階は3年。4階は4年。
学年ごとにフロアが分かれているよ。
4年生は今、各魔法専門職の実習や
研究調査のために全国へ派遣されているから、
この学園には居ないんだけれどね。」

『なるほど……。』

私達は棟を出て、共通のフロアへ向かう。

「ここは談話室。
好きに使ってくれて構わないよ。」

談話室では数名の寮生が
楽しく会話を弾ませていた。

「むっ。貴様は……！」

「なぜ貴様がハント副寮長と一緒にいるのだ。」

私達に気づき
絡んでくる寮生達

「今日からキミたちの仲間になる
Aくんだよ。私は彼女に敬意を表して
蝶の君(ロア･ドゥ･パピヨン)と呼んでいる。」

変わりの自己紹介ありがたいですが
そのパピヨンはどうにかしていただきたい。

「ハント副寮長……。」

「私達は納得いきません！！！この女は……！」

ヴァネッサとポムフィオーレの関係……
なにかありそうだ。

「ノンノン。声を荒らげるのは美しくないよ。
それに、私は彼女をとても気に入っている。
彼女に傷を付けられては私も悲しい。」

「すみません……。ハント副寮長。」

「この無礼をどうかお許しください。」

頭を下げる2人。

「…………。」

その様子を影から見ていた子がいた。

「！……。」

目が合うと、彼はどこかへ消えてしまった。

あれは紛れもなく、エペルくんだ。

「どうかしたかい？」

『いえ。何も。』

なぜ彼は影から様子を見ていたのだろうか。

「…………そうか。」

きっとルークさんも気付いていたのだろう。

私が何も無いと答えると
それ以上は聞いてはこなかった。

「次はボールルームへ案内するよ。
こっちにおいで。」

ルークさんは私を手招きし
寮の案内を再開させた。

「ボールルームでは、バレエにダンスレッスン
それからボイストレーニングをしたりする。」

『何のために……？』

「1番の目的はVDCさ。

でも、己の美しさを磨くためには
毎日の練習が必須なのだよ。」

着いた先では、ヴィルさんが
ダンスの稽古をしている姿があった。