【ツイステ】ヴィランじゃないので帰らせてください。

独白リコレクション！1 ページ3

＿＿3時間ほど前



〈自宅〉




『はぁぁぁ、帰ったぁぁ』


ただいまと、ドアを開けて
我が家へと帰還する。


履いていた靴下を
そのまま靴と一緒に脱ぎ捨て

ゾンビのようにズルズルと歩いていき
私はリビングに倒れ込んだ。



「おかえりなさい。遅かったわね。

って、靴下！！その辺に脱ぎ捨てないで頂戴よ。
アンタもう子供じゃないんだから……全く。」




なんて怒りながらも、私の靴下を片付ける母。


ごめん、母。今日だけは許して



なんたって、今日は最悪な一日だったんだ。


私は鞄からスマホを取り出し、
あるゲームアプリを開いた。


《Twisted Wonderland》


『うっ！推しのログインボイス……！』

仕事帰りの疲れきった私に
推しの声は、よく効く薬だった。






「またそれやってるの？」


上から母が覗き込む



『私の生きる糧ですから。』


これがあるから生きていける

頑張れる。



明日も……明後日もきっと



今日の嫌な出来事を思い出した私は
辛くなってその場を去り、自室に向かった。





「ご飯はー？」



階段を上る途中、母に声をかけられたが






『いらなーい！！』



私はそれを断った。







食べておけば良かったなんて後悔するのは
また、あとの話だ。

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