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従前ナレッジ!3 ページ13

〈植物園〉

再び戻ってきた植物園。


園の扉を開けると
やっぱりモワッとした空気が広がった。



レオナさん、よくこんな場所で寝れるな。

私も数時間前までは寝てたみたいだけどさ。



園の植物を眺めながら、
先程私が寝ていた場所まで歩く。



知らない草花が沢山。
全部、魔法薬の調合に使えるのかな。



『んー。』




いなそう。寮に帰ったのかな。
ラギーくんも一緒だったし。




この手紙についての情報も
何も得られなさそう。


木の周りを一周しても答えは出ない。







その代わり、新たな疑問が生まれた。


ヴァネッサはどうやって木の上に登ったのか。





流石のレオナさんだって
木の上では寝ないよね?普通に危ないし



『何も分からない。』



もう帰った方が良いのかもしれない。



オクタヴィネル寮へ行こうと
振り返ったその時



私は、何者かに口元を布で抑えられた



「マヌケが。」





布には薬品が染み込んでいたのか
湿っていて、嫌な匂いがした。





『……!!!』




やばい。死ぬかもしれない。





きっとこれは、私の最後の望みを叶えてくれた
神様のプレゼントだったのかも。


神なんていないなんて言ってごめんなさい。





あの時、母のご飯食べておけばよかった。



後悔しても遅いけどさ








トリップ初日で死亡なんて

あぁ……私、スライムよりも弱いかも









ドンッ





『なんてね。』




私は舌を出し、倒れた奴を見下した。




折角、好きな世界の作品に来れたんだ。
死ぬなんてごめんだよね。


どうやら、鳩尾に入った肘が
クリーンヒットしたらしく
そいつは悶えた。


多少、護身術学んでいて良かった……。

残業続きで帰りが遅くなるからって
心配した父が、護身術を教えてくれたんだよね。


従前で役に立たなかったものが
今、こんな所で役に立つとは。





私はそいつに跨り、
ネクタイを引っ張って言ってやった。



『どこのどいつだか知らないけど
もう、私に関わらないでくれる?

私の命は安くないんでね。』




そう、この身体には
2人分の命があるんだ。



私の物とヴァネッサの物。







顔を青ざめたそいつは
恐怖に脅えながら、気絶した。

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紅葉(プロフ) - わかめさん» HD(激しく同意)です…! (2020年11月4日 19時) (レス) id: 12a91dd005 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 紅葉さん» ほんと、バグってますよね笑そこがまた、好きなんですけどね! (2020年11月4日 8時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 距離感バグってる…確かに← (2020年10月31日 18時) (レス) id: 12a91dd005 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉さん初めまして!あ、バレました?((自分オクタ推しなもので……つい贔屓してしまいます/(^o^)\ (2020年10月28日 23時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - イムム・ルリクリルさん» イムム・ルリクリルさん初めまして!か、神作ですと!?光栄すぎるお言葉とても眩しいです(/ω\)更新頑張らせていただきます……! (2020年10月28日 23時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2020年10月21日 22時

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