心魂ジャッジ！4 ページ35
〈メインストリート〉
美味しい朝食も食べ終え、
今度こそ、私は
学園長の元へ行こうと寮を出てきた。
アズールくんとジェイドくんに
着いていきますよなんて言われたが断った。
結果は、帰ってからのお楽しみということで。
『あ……そういえば。』
私、特に学園長から
何時に来てとか言われなかったんだけど
大丈夫かな。
とりあえず学園長室へ行けば良いか。
休日だからか、学園内はやけに静か
昨日もそんなに生徒いなかったもんね。
皆、休日は自室に引きこもるタイプなのか？
それとも、休日は学園の外で
息抜きとかしているのだろうか。
「あら、アンタ。
こんな時間にどうしたのよ。
それに、その髪飾り…………。」
メインストリートを歩いていると
図書館の扉が開いた。
その扉を開けた人物は
私に気付き、声を掛ける。
「普段、土の着いたジャガイモみたいな
顔をしている癖に、今日は
美しく艶のある林檎みたいね。
何があったのかしら。」
土の着いたジャガイモ……？！
いや、ジャガイモ呼びするのは知っていたけど
何。土の着いたって。
最下級の比喩表現じゃない？！
『えっと……。』
「それで？そんなにおめかしして、
何処に行くつもりなの。アンタは。」
虫でも見るかのような目で
こちらを疑う男は、ヴィルさん。
ヴィル･シェーンハイトだ。
ゲーム通り、顔面偏差値高すぎて
これは測定不可能レベル
『学園長室です。』
この発言が気に食わなかったのか
「……へぇ。」
表情が暗くなるヴィルさん。
「そう。これだけアタシやルークが
"可愛がっても"見向きもしなかったのに
学園長には媚びを売るのね。」
『そ、それは勘違いです……！』
「勘違い？ふざけないで頂戴。
その蝶の髪飾りだって、
アンタに贈ってから一度もアタシ達の前で
付けたこと無かったじゃないの。」
これ、ヴィルさんからの贈り物だったんだ……。
『……。』
私は、そっと髪飾りを撫でる。
「黙っているってことは
やっぱりそういうことなのね。」
『ちがっ……！！』
でも、何も言い返せない。
私はヴァネッサさんじゃないから。
ヴァネッサさんが、ヴィルさん達を
どう思っていたのかなんて分からないし
ヴィルさん達が
ヴァネッサさんをどう思っていたのかも。
「折角の美しい顔を
歪ませてしまってごめんなさいね。
アタシはこれで失礼するわ。」
態とらしく言葉を吐き捨て
ヴィルさんは去っていった。
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紅葉(プロフ) - わかめさん» HD(激しく同意)です…！ (2020年11月4日 19時) (
レス) id: 12a91dd005 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 紅葉さん» ほんと、バグってますよね笑そこがまた、好きなんですけどね！ (2020年11月4日 8時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 距離感バグってる…確かに← (2020年10月31日 18時) (レス) id: 12a91dd005 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉さん初めまして！あ、バレました？((自分オクタ推しなもので……つい贔屓してしまいます／(^o^)＼ (2020年10月28日 23時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - イムム・ルリクリルさん» イムム･ルリクリルさん初めまして！か、神作ですと！？光栄すぎるお言葉とても眩しいです(/ω＼)更新頑張らせていただきます……！ (2020年10月28日 23時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ | 作成日時：2020年10月21日 22時
