【ツイステ】ヴィランじゃないので帰らせてください。

たまには逆も良いだろ？3〈トレイ･クローバー生誕お祝いストーリー〉 ページ31

「それじゃあ、
今日の"とくべつな日"を祝って……」


音頭を取るケイト先輩。


パーティに参加している皆は
それぞれ片手に
飲み物の入ったグラスや
クラッカー持っている。



「トレイくん、誕生日おめでとう！！」



「「おめでとう！！！！」」


ﾊﾟｰﾝｯ!!


おめでとうの声と共に
クラッカーが弾けた。


「ありがとう、なんだか恥ずかしいな。」


普段は、寮長のリドルさんを支えながら
ウラ仕事をこなすトレイ先輩。

それは自分でも感じているのか
目立ったことは少し落ち着かないらしい。


「どうしてだい？
誕生日くらいは自分を忘れて、
わがままになっても良いとボクは思うよ。
ハートの女王の法律にも記されているからね。」


第一、トレイはもっと休息を取るべきだ。


そう言って、リドルさんは
プレゼントと思われる白いケーキ箱を渡した。


「ありがとう、リドル。
今度は間違わず作れたか？」


箱を受け取ったトレイ先輩は、
嬉しそうに笑った。



「むっ……馬鹿にしているのかい？
今度はちゃんとレシピ通りに作ったよ。
変なアレンジはしていない。

だから……食べてほしい。」





……見ましたか？聞きましたか？

今の。


食べてほしいですって！！！



はぁぁ、幼なじみ尊い。




「で。さっきから、コソコソと
俺らの写真を撮っている二人は
どうしたんだ。」



「『ギクッ』」


流石トレイ先輩……
周りをよく見ていらっしゃる……。


「あはは、気づいてたんだ〜……。」


「そりゃ気づくだろ。

ケイトなら真っ先に俺のところ来て、
今日の主役いえーい☆って言って
マジカメ用の写真撮るだろ？」


うっ……ケイト先輩の真似をするトレイ先輩
激レア過ぎる。


というか、なにその
貴方のことはなんでも知ってますよ。
みたいな発言は？！

腐ってないけど、普通に興奮する。
私も推しに言われたい。


「ちょっと！！それ、オレの真似？！
もう一回やって！動画撮るから！！」

美味しいところ逃したと嘆くケイト先輩。



「え？！トレイ先輩が
ケイト先輩の真似してたんスか？！
やっば！激レアじゃん。」


「も、もう一度お願いします！！」



それを聞き付けてやってきた
エーデュースコンビ



「いや、やらないぞ？」






あぁ、この感じ好きだな。



ハーツラビュルって感じがする。

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