【ツイステ】汝、大罪を従えし者【男主】 (ページ44)

今日:4 hit、昨日:24 hit、合計:287,297 hit

Ep.2-21 ページ44

Aside

「Aや、体調はどうだ？」

『リリアくん、もう平気だよ。』

リドルくんのオーバーブロット事件から2日ほどたったある日。

部屋で本を読んでいると、ノックをして入ってきたリリアくんにマレくんとのお茶会に誘われた。

『もちろん！あ、お茶菓子持ってくね。

マレくんの部屋？』

「あぁ、では待っておるぞ。」

『ん、分かった。

レーヴ～お茶菓子ってここだったよね？』

「いいえ、そこの一つ下よ。」

『そうだっけ？…あった、ありがと』

「はいはい。マモン、アンタはこっち食べてなさい。」

「はぁい！」

準備をしているとコンコン、とノックの音が聞こえて扉を開ける。

『あれ、みんな揃ってどうしたの？』

扉の前には彼らを案内したであろうリリアくん。そして、リドルくんたちハーツラビュル寮生と、ユウくんとグリムくんが揃っていた。

「少し話をしてもいいかい？」

『うん、いいけど……2人はもう少し待っててもらえる？』

僕の言葉に頷いてくれた2人に感謝して7人を部屋に招く。

「戻るか？A」

『リドルくんたちが気になるならだけど、彼ら居ても大丈夫？』

「あ、あぁ。」

リドルくんたちを睨むルシファーたちは一応気遣う態度を見せた。

彼らに戸惑いながらも頷いたリドルくんたちをソファに座らせ、話を促す。

内容はオーバーブロットを起こして迷惑をかけた事のお詫び、そしてリドルくんの本心とこれからについて。

『うん、そっか。』

「本当に、迷惑をかけてしまってすまなかった…。」

『いや、大丈夫だよ。』

「……………………

え、なんかないの？」

『は？』

少し長い沈黙を破ったエースくんにはて、と首を傾げる。

なんか…？何が？どういうこと？？

『いや、あの～、ね？オーバーブロットに関しては過ぎたことだし、リドルくんのこれからについて話されても学年違うから尽力もあんま出来ないと思うし……

というか、なんかって何？』

そう言うとえ、という顔をする皆。

え、ってなってるのはこっちなんだけど…

「おや、随分と冷たいですね。心配の言葉などかければいいでしょう？」

『アス、聞こえてるよ。

…リドルくん。3回。』

「えっ、3回…？」

リドルくんは突然言った数字に首を傾げた。