【ツイステ】汝、大罪を従えし者【男主】 (ページ30)

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Ep.2-7 ページ30

Aside

「＿＿！…ぉーい、Aー！起きてー！！」

『…んぅ……おは、よ…』

朝、いつものベルゼによるモーニングコールで目を覚ます。

「おはよう、A。今日は挨拶とパーティに行くんでしょ？」

“ほら、ベルフェゴールも起きなさい”とレーヴのヒールで蹴られるベルを横目にのそのそと洗面所へ向かう。

バシャバシャと洗ってタオルで拭きながら再びリビングへと戻る。

「A！朝ごはんは？どうする？」

『今日はいらない。

…あぁ、早く出なきゃ……ん～…アスでいい？』

「仰せのままに。」

壁掛け時計を確認して、ケースから出したピンキーリングをつける。

出かける休日は大罪を連れずに1人で行くか、連れても2人くらい。

決めてはないけどちゃんと自由に過ごす時間はあげたいしと思って適当に指名する。

「パーティならちゃんと寮服で行きなさいよ？」

『はぁい。

…よし、行ってきます』

魔法で寮服に着替えて、まばらな「いってらっしゃい」を聞いて扉を閉める。

「出かけるのか？A」

談話室で紅茶を飲んでいるマレくんとリリアくんに捕まった。

『けーくんにマジカメであげられちゃったし、アズくんとかカリムくんたちに挨拶してから、
『なんでもない日のパーティ』に行ってくる。』

“急いでるから、帰ってから詳しく話すよ。”と早口で伝えてさっさと向かう。

「くふふ、逃げ足が早いの」

「帰ってきたと思ったら次はローズハートか」

背後でそんな会話をしているとも知らずに鏡を抜ける。

肌に纏わり付くような暑さを覚えた。

「……誰だ？」

記憶を頼りに廊下を進んでいると後ろから声をかけられる。

振り返れば褐色の肌に負けない綺麗な黒髪を持った彼が目に入った。

『あぁ、ジャミルくんだ！久しぶり～、カリムくんいる？』

「Aじゃないか。カリムなら部屋に居るが………って、は！？A！？」