【ツイステ】汝、大罪を従えし者【男主】 (ページ29)

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Ep.2-6 ページ29

リドルside

『＿＿ってことで僕は一昨日帰ってきたんだ。』

一通り話し終わったAはレモンティーを口にする。

「そういう事があったんだね。全く、学園長もしっかりしてほしいものだよ…」

学園長の顔を浮かべながらため息をつくと“幸せ逃げちゃうよ～”と間延びした声がかえってくる。

一体、誰のせいだと……

「まぁ、何はともあれキミが無事でよかったよ。

ところで、Aの出身地はどこなんだい？」

去年Aは実家に帰るとしか言わず、特にボクらも気にもしてなかったが、時間のズレが気になり尋ねる。

『…ちょっと言えないとこ♪』

悪戯っ子のような笑みを浮かべて口元に人差し指を当てるAに少し見惚れる。

「…危険じゃないだろうね？」

『まさか！全然安全なところだよ。それに……』

途中でAの声が止まる。どうかしたかと聞いてもはぐらかされてしまう。

『有難いね…こんなに心配されて。

嬉しいなぁ』

と目を細めて笑うキミはまたどこか知らない所へ行ってしまいそうに儚げで、綺麗で、泣きたくなってしまう。

「……次、こんな事があれば首をはねてしまうよ？」

『ふふ、分かってるよ。』

そう、分かっている。Aも、ボクも

ボクの『首をはねろ(オフ・ウィズ・ユア・ヘッド)』がAに効かないことなど。

でも言わないと気が済まない。心配で堪らない。

蝶のように儚げで、でも誰よりも強いキミをボクたちじゃ捕まえられない。

その現実を受け止めるのは難しい。

だから…＿＿＿＿＿＿＿

『お、そろそろ授業の支度しなきゃね。

行こう？リドルくん。』

「……うん。

そうだ、明日は『なんでもない日のパーティ』なんだ。キミも来てくれないかい？」

『もちろん！あ、少し遅れるかもしれないけど、大丈夫？』

「あぁ、構わないよ。」

だからボクはこんな約束でキミを縛ってしまうんだ。

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SWの理一さんが好きすぎて、「ちょっと言えないとこ」が好きすぎて入れちゃいました。