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昔から何でも言うことは聞いてもらえた。
一国の姫だと告げれば、男どもはたちまち求婚をし始め、女どもは苦虫を噛み潰したような顔をする。
みんなに好かれている子は容赦なく叩き潰し、その子の立ち位置に立つ。
飽きたらすぐに捨てればいい。
所詮みんな私の物。
みーんなみんな、私のいいなり。
そうでしょ？
…だけど、一つだけ手に入らない物があった。
あいつのせいで。
優しい性格の子だと言うのは、目を見ればすぐに分かった。
でも、だからこそ気に入らなかった。
何故、私は持ってないのに、あなたはそこに立っているの。
魔法が使えないくせに、なんで？
いいわ、引きずり下ろしてあげる。
…あなたの陽だまりのような場所を私にも頂戴？
大丈夫、飽きたらすぐに返してあげる。
ね？いいでしょ。
続く
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作者名：ギョウザの逆襲 | 作成日時：2020年7月12日 13時
