ヤンデレウツボと私【ツイステ】 (ページ2)

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2話ページ2

そう考えてみたらそうにしか思えなくなってきた…。
そういえば付き合い始めた頃も……

「このことは二人の秘密ですよ。」
『えっ、なんで？』
「なんでも、です。」
『えーなにそれ！ま、いっか！！！』

なんて薄っぺらい会話をした気が…。
てか私脳みそ無いんかってぐらい返事適当！！！全然よくないし！！！
あの時は浮かれて、馬鹿みたいにでっかい声で一つ返事しちゃったけどよく考えたらちょっと変な気が…

『ねぇジェイド～』

私の呼びかけに振り向き、どうしました？と笑みを浮かべながら訊ねるジェイドに続ける。

『私たち、つ、付き合ってるんだよね？』

予想外の言葉だったのか、彼は一瞬少し目を丸くしたがすぐにいつもの表情に戻り、机を拭きながら答えた。

「…それがどうかしました？」

『質問に答えて…』

私が間髪入れずそう言うと、彼は困ったなぁとでもいうような表情を浮かべた。

「えぇ。当たり前じゃないですか。」

その言葉に安心するのも束の間、ジェイドを困らせてしまった罪悪感と、少しの沈黙に耐えきれず、俯きつつ、ははっと笑いながら『そうだよね』と返す。

『ごめんね～こんなこと急に聞いて。迷惑だよね。いつもいつ…』

と、最後まで言いきらないうちに、彼は私の目の前にサッと近づき、膝を着いてこういった。

「そんなことありませんよ。僕の方こそ至らないことだらけで、不安にさせてしまって申し訳ありません。
」

『そんなことないって！ジェイドは本当にいっつも優しくしてくれて…』

私の手をそっと握ってくれる彼の手を思わず、ギュッと強く握り返してしまう。

「付き合っていることを隠しているのではないか、ですか？」

『えっ…うん…』

「やはりそうでしたか。それには少し訳があるのですが…」

再び沈黙が訪れる。

「…これをお話するのはもう少し待っていただきたいのです。」

スっとこちらを見上げ、冷静な瞳で訴えてくる彼の真剣な表情に、反射的に頷いてしまった。

「分かっていただけて嬉しいです。やっぱりAは物分りが良いですね。」

先程と打って変わってニコッと微笑みかけてくる彼に思わずドキリとする…ってか

『えっ…？？！？！？！今、Aって呼んだ？！』

動揺する私をよそに、楽しそうな表情を浮かべながら、机を拭いている彼…

「(こんな時ばっかりほんと上手いんだから……)」

ｰｰｰｰｰ本当に敵わないや。

私は赤くなった顔を見られないよう、顔を下に向けることしか出来なかった。