63 監督生に魔力なんて必要ないんよ ページ24
ﾏﾚｳｽ「ほぉ…美しい蒼炎か。魔力が高いようだな」
『…』
僕は静かに手のひらに力を込めるのをやめて、静かに拳を握り締めた。
自分の手からは確実に炎が出た。
しかもグリムみたいな真っ青な炎だ。
監督生に魔力あるとか、最悪でしかない。
魔法使えた！ラッキー！なんて喜ぶのは、若い子たちだけだ。
異世界転生した先で、魔力がある場合ってのは大体面倒事が起こる。
みんな忘れてしまっているかもしれないが、僕は平穏に過ごしたいんだ。
ﾏﾚｳｽ「どうした。浮かばない顔をしているようだが…」
『…いえ、なにも。魔力があるってことは治癒魔法とか使えるようになるってことですかね？』
ﾏﾚｳｽ「その魔力量だ、十分使える。まぁ、しっかりと学べば、の話だが…」
『そうなんですね。でも、魔法の鏡には僕の魔力は無だって言われたのに…』
ﾏﾚｳｽ「闇の鏡には無だと言われたのか。……だとしたら最近魔力が発現したということか」
『こっちの世界の食べ物食べたりしたから、とかかな』
ﾏﾚｳｽ「ふぅむ」
少し考えるようなそぶりを見せたマレウスは、ふと僕の手に触れた。
きゅ、と手を軽く握られ、何をしているんだろうとその手を見ていると、ほんのり温かい熱を感じて、マレウスを見上げる。
若草色の瞳を面白そうに細め、にっこりと僕を見た。
ﾏﾚｳｽ「なるほど…A。お前は何やら面白い体質のようだな」
『…？』
ﾏﾚｳｽ「お前の体は、他人の魔力を吸い取ることが出来るようだ。触れた者の魔力を少しずつ自身の体に蓄積し、自身の魔力として使うことが出来るようだ。お前の魔力からは、キングスカラーやアーシェングロット…ん？シルバーの魔力も感じるな。接触したか？」
『シルバーにはリンゴを運ぶのを手伝ってもらったんです。てか、魔力を身体の中に蓄積することが出来るってことは…ブロットがたまりやすいってことですよね？』
ﾏﾚｳｽ「あぁ、そうだな。見たところマジカルペンを持っていないようだな…学園長にもらえるまでは、僕のを貸してあげよう」
『エ』
何、遠慮することはない、と僕の手を取り、その手のひらに黄緑色の宝石の付いたマジカルペンを乗せてくる。
『いや、マジカルペンって大事なものですし、これがないとマレウスが困るんじゃ…』
僕がそう言うと、マレウスは少し驚いたように目を見開いた。
ﾏﾚｳｽ「マレ…ウスとな？」
あ……もしかして地雷踏んだ？
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EVENING＆NIGHT(プロフ) - shibaさん» いえいえ、これからも頑張ってください。�い里曚Δ療蟾討盂擇靴澆紡圓辰討い泙后� (2021年5月23日 0時) (
レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - EVENING＆NIGHTさん» コメントありがとうございます！！！そして、ご指摘ありがとうございました！！正しいのはリドルではなく、グリムです！！凄く助かりました泣 (2021年5月23日 0時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
EVENING＆NIGHT(プロフ) - 初コメントで指摘すみません。58の「腕に抱えていたリドルを」になってますよ。 (2021年5月22日 23時) (レス) id: 59440097ee (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - Makua*ぼっちさん» やっとサバナクロー編です！！まだまだ頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします！！！ (2021年3月25日 21時) (レス) id: 8645b7cf02 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 毎日発狂する戦狐さん» コメントありがとうございます！監督生先生これからもフラグを叩き割るために奮闘します笑これからもよろしくお願いしますね！！ (2021年3月24日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiba
| 作成日時：2021年3月2日 13時
