32 いかにも頭のよさそうな奴 ページ33
『ふぅ、なんとかバイト先も決まったし…あとは貯金だな〜』
時刻はお昼時。
エースたちに昼食の場所取りを任せて、僕は購買部のサムさんにアルバイトの申し出をしに行ってきた。
二つ返事でOKが出たので、早速今日の放課後からお店のお手伝いを開始することになった。
少しエースとグリムのことでイラっとすることはあったが…。
まぁ、ラッキーだな、と思いながら、食堂へと続く道を歩いていると、角で人とぶつかりそうになり慌てて避ける。
だが、相手の方はどうやら本や紙などをたくさん持っていたようで、手に持っていたものを盛大にぶちまけた。
『うわぁ…ごめんなさい』
「一体どこを見ながら歩いて……でかっ」
『拾うの手伝うよ』
「あ、ありがとうございます」
しゃがみ込んで紙をまとめていると、その紙類の持ち主も一緒になって拾い始める。
ふと、その持ち主をじっと見る。
少しだけ、紫がかったクセのある銀髪に、眼鏡。
そして口元にあるほくろ。
……見たことあるような気がする。
主要キャラかな？
かき集めたものを手に立ち上がると、相手もちょうど立ち上がった。
『ほ、本当にごめんなさい。これ、もしかして何処かに運んだりするのかな？』
「部活で少々。部室に運ぶだけですし、そんなに遠くもありませんので返してもらっても？」
『あ、うん…』
早く返せ、と言わんばかりににっこりと笑われたので大人しく手渡す。
見るからに頭のよさそうな人だ。
メガネとかもそうだけど…立ち振る舞いというか雰囲気というか…。
ｱｽﾞｰﾙ「…で、貴方、お名前は？僕はオクタヴィネル寮の寮長兼モストロ・ラウンジのオーナーをしています、2年のアズール・アーシェングロットです」
『僕はA・ハスミです。一応1年で…』
ｱｽﾞｰﾙ「君があのAさんでしたか！ジェイドから話は聞いていますよ、大変優しい方だとお伺いしています」
『ジェイドが？一回しか会ったことないんだけどな…』
ｱｽﾞｰﾙ「今日僕も助けていただいたことですし、今週末にでも是非、モストロ・ラウンジにでもいらしてください」
『ひぇ』
急に手に持っていた本が浮いたかと思えば、きゅ、と手を掴まれてしまい固まる。
アズール・アーシェングロット？
三章でオーバーブロットするヤツじゃないか！
僕はどうしてこんなにも主要キャラたちとエンカウントしてしまうのだろうか。
それは、監督生だから、である。
うん、知ってたー。
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shiba(プロフ) - 青龍白さん» コメントありがとうございます！これからもどんどん更新していきますので、よろしくお願いします笑 (2021年4月2日 18時) (
レス) id: 8645b7cf02 (このIDを非表示/違反報告)
青龍白 - 主人公が好きすぎる。神作ありがとうございます！ (2021年4月1日 16時) (レス) id: d8df8c2201 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - カルラさん» コメントありがとうございます！神、と言っていただけるほど、楽しんでいただけたようで嬉しいです！続編にも参りますので、応援よろしくお願いします！！ (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ハチさん» コメントありがとうございます！タイプと言っていただけてすごく嬉しいです！笑これからもおうえんよろしくお願いします笑笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 巡さん» コメントありがとうございます！更新遅くて本当に申し訳ないです！！これから頑張っていきますので、よろしくお願いしますね笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiba
| 作成日時：2021年1月24日 10時
