Prologue ページ1
「監督生ー、電話するからなー！寂しくて泣くなよ？」
『誰が。エースこそ、俺と馬鹿出来なくて泣かないでよ？』
NRCの鏡の間。闇の鏡の前に立ったエースが、俺を見てニヤリと口角を上げる。そんなエースにべぇと舌を出して、その背中を押す。
エースは楽しそうに笑って、闇の鏡の向こうに姿を消した。……ホリデーだからって浮かれてるなぁ。
闇の鏡に飲み込まれて、エースの身体が完全に見えなくなると。今度はデュースが俺の側に来た。こちらもソワソワとしていて、完全に浮かれている。
「監督生っ、また電話するからな」
『うん、待ってる。ホリデー楽しんできてね』
ニコニコと笑顔で鏡へ駆けていくデュースを見送って、ため息をついた。……今日から当分、グリムと二人か。なんか寂しいなぁ。
数十分前まで人で溢れていた鏡の間には、既に俺とグリムしか残されていない。さっきまでの騒めきが嘘のような静けさに、またため息が漏れた。
動画投稿とかどうしようかなぁ。流石にホリデー中ずっと俺が歌うのも、ねぇ。
俺はグリムを抱き上げて歩き出す。ウィンターホリデーに残っていたアズール先輩たちも、今回は帰省してしまったし。スカラビア寮生たちも。
あと誰が残ってるんだろう、とそこまで考えた時。
「監督生、グリム。……他の奴らはもう帰ったか？」
鏡の間の扉から、クルーウェル先生がこちらを覗いていた。俺は慌ててクルーウェル先生に駆け寄り、頷く。
エースとデュースで最後だったから、もう誰も残っていないはず。そう伝えれば、クルーウェル先生は「そうか」と頷いて俺の頭を撫でる。
それから何やらメモのようなものを出してそこに何かを書いた。
「俺の電話番号だ。困ったことが有れば電話をしろ。……それから、何か手伝ってほしいことがあれば言え」
『……良いんですか？』
「ははっ、別に構わんさ。仔犬の寂しさを紛らわせるのも、飼い主の務めだからな」
そう言って、クルーウェル先生は目を細めて笑った。……そっか、そうだよね。
動画だって、別に生徒だけに拘らなくても良かったんじゃん。先生だったら、学園に沢山残ってるし……ね。
俺はたった今思いついた考えを実行に移すべく、クルーウェル先生の袖を引く。どうした？と首を傾げて、クルーウェル先生は少し屈んだ。
『……あの、一つお願いがあるんですが』
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紫苑(プロフ) - リク失礼します。【人柱アリス】をお願いしたいです、歌ってみたで。【一番目アリス】を【エース】、【2番目アリス】を【デュース】、【3番目アリス】を【リドル】、【4番目アリス】を【トレイ・ケイト】でお願いします。 (3月5日 15時) (
レス) @page11 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん(プロフ) - チーズ鍋さんの作品全部めちゃくちゃ面白いです！更新永遠に待ってます！ (1月14日 19時) (レス) id: d994d59573 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - リクエスト失礼します。スーサイドパレヱドを監督生で歌ってみたお願いします！！ (1月2日 18時) (レス) id: 633f304773 (このIDを非表示/違反報告)
ノットネームいろは唄(プロフ) - リクエスト再び失礼します。「トリナ」を【監督生】でお願いします。 (12月31日 17時) (レス) id: f002dd1f03 (このIDを非表示/違反報告)
ノットネームいろは唄(プロフ) - 続きです。「オレンジ」を【グリム】で歌って欲しいです。オレンジはグリムが勝手に歌って(ゴーストや教師らに手伝って貰って)監督生のアカで投稿して欲しい。皆グリムに泣かされて。監督生だけはマブからのメールで曲を知って欲しい。お手隙の際にお願いします (12月28日 18時) (レス) id: f002dd1f03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2022年2月8日 22時
