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A.T
デュースと監督生の手を取って、茂みを出る。警察は公園の出入り口をうろうろしているようだった。
何故中に入らないかは分からないけど、好都合だと二人の腕を引く。見つからないように細心の注意を払って、公園を出た。
そこから少し走って、海辺の堤防辺りで俺たちは足を止める。空が白み始めて来て、水平線の向こうが綺麗に見えた。
どこかで蝉が鳴き始める。急に走ったからか、ぐらぐらと視界が揺れた。
『もう、やめよっか』
ぽつり。耳に入って来た言葉は、いやに軽くて。コンビニ行かない？とか、そんな軽さで監督生は言った。
え？と振り向いたおれの目に映ったのは、水平線を見つめながら笑う監督生。その手に握られていたのは、俺のカバンに入っていた筈の、サバイバルナイフ。
堤防の上に飛び乗って、俺たちを見つめて。監督生は言った。
『二人が居てくれたから、ここまで来れた。……もう良いよ。死ぬのは、俺一人で良い』
そう言うや否や、監督生は手に持ったナイフで首を掻き切った。それは、何かの映画にありそうな光景で。まるで白昼夢で。
監督生の服が、血で汚れていく。首から溢れた血が、監督生を濡らしていく。
ぐらりと監督生の身体が揺れた。力無く身体は仰向けに倒れて、そして。海の中へと、落ちた。
「ユウっ！！」
伸ばした腕は、ただ虚しく空を切った。何か重いものが水に落ちる音がして、目の前の青い水が赤く染まっていく。
隣のデュースが、膝から崩れ落ちた。目を見開いて、デュースが海に手を伸ばす。
「ユウっ、嫌だ……！ユウ……っ！」
急いで服を脱いで、海に飛び込もうとしたとき。誰かに腕を掴まれた。
何だよと振り返れば、そこに居たのは警察の奴らで。腕の拘束を離そうと力を込める俺に、警察は俺たちを憐れむような顔でゆっくりと首を振った。
もう助からない、言外にそう言われた気がした。その瞬間、ユウが死んでしまったという実感が勢いよく湧いてくる。
気付けば、わんわんと子どもみたいに泣きじゃくっていた。警察の人たちは、何も言わずに俺とデュースの頭を優しく撫でてくれた。
「辛かったな」
と、そう言われて。優しく頭を撫でられて。……耐えられるわけがなかった。
警察の方から学園に連絡が行ったらしい。俺たちを迎えに来た学園長は、俺たちの様子を見て色々察したようだった。
「帰りましょうか」
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莉音 - リクエストよろしくお願いします！！ オクタでMafiaをマフィアっぽくやっていただけると嬉しいです。お願いします！！ (8月15日 15時) (
レス) @page4 id: d629310a98 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - リクエストいいですか？イグニハイド寮で、プロセカをプレイしてほしいですね！ (2023年5月2日 1時) (レス) id: 4d3d2a834d (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - レオナさんが贖罪をｯｯｯｯちょっと発狂しながら踊り狂ってきます(((( (2023年2月27日 23時) (レス) @page31 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ray - ロ/メ/オなんでイデアとシルバーなんだ？と一瞬考えたけどそういう事か！つまり声y((殴 (2022年8月16日 2時) (レス) id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - キャラは思いつかないので主さんが決めてください！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page4 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年10月24日 17時
