イデアとシルバーが歌う話 ページ24
I.S
「嫌」
『そこを何とか！』
ばちん、と監督生氏が顔の前で両手を合わせる。勢いよく下げられた頭と、折られた腰。もっと拒否すれば土下座すらもしそうな勢い。
まぁ、拙者はどれだけ頼まれてもYESと言う気はないけど。
ちらりと監督生氏の横で所在なさげに立つシルバー氏を見る。……いや、所在なさげって言うか……あれ寝てない？
『お願いです！』
「嫌ですが。お帰りください」
『先輩冷たい！……ねぇ、可愛い可愛い後輩の頼みですよぉぉぉ』
「可愛い後輩は先輩にそんなこと頼みに来ないよ。……ほら、早く帰りな」
部屋の扉を指差せば、監督生氏はぐぬぬと唸った。それ本当に言う人初めて見ましたわ。
悔しげな顔で拙者を見る監督生氏だけど、拙者は忘れてないからね。この間歌った時に、陽キャ三銃士に絡まれたこと。拙者が監督生氏に助け求めた時も無視したもんね。
大体、今回は二人ってどう言うこと？しかも、シルバー氏ととか。……いや別に、嫌いとかじゃないけどさ。……圧倒的光側じゃん？
多分拙者、一緒に歌ったら溶けると思うんだよね。
「てわけで帰ってください」
『嫌だ！歌ってくれるって言うまでここに居座る！……ね、ちょちょっと歌うだけですよ？』
「絶対ちょちょじゃないよね。……はぁ、内容は？」
このままこうしていても押し問答だろうし、シルバー氏も起きないし。拙者は渋々監督生氏に質問する。
途端に嬉しそうに顔を上げる監督生氏。きらきらとした目が、拙者を見つめた。
『これです！』
「……却下。なにそのゴリゴリの陽キャの曲。え、何で拙者とシルバー氏？」
『声が似てるんで！』
「嫌でござる。……ほら、シルバー氏連れて帰った帰った」
流れてくるのは、どう考えても陰キャが歌っちゃダメな感じの曲。ノリもいい感じだし、なんなら歌詞が愛とかキスとか。
……はぁ？拙者がこんなん歌っても皆にバカにされるだけですわ。無理無理、絶対嫌だ。
そう断ろうとしたとき。ぱちりとシルバー氏が目を開けた。
シルバー氏は不思議そうな顔で拙者の部屋を見渡して、最後に拙者を見る。それから、にこりと微笑を浮かべた。
「……俺は、初めてで不慣れですが。イデア先輩、一緒に頑張りましょう」
なんてキラキラしたオーラで言われてしまえば「……はい」以外の選択肢なんてなかった。
監督生@you-grim
【先輩たちが】ロ/メ/オ【歌ってみた】
♡6.9万 ⇄2.7万
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 714人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉音 - リクエストよろしくお願いします！！ オクタでMafiaをマフィアっぽくやっていただけると嬉しいです。お願いします！！ (8月15日 15時) (
レス) @page4 id: d629310a98 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - リクエストいいですか？イグニハイド寮で、プロセカをプレイしてほしいですね！ (2023年5月2日 1時) (レス) id: 4d3d2a834d (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - レオナさんが贖罪をｯｯｯｯちょっと発狂しながら踊り狂ってきます(((( (2023年2月27日 23時) (レス) @page31 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ray - ロ/メ/オなんでイデアとシルバーなんだ？と一瞬考えたけどそういう事か！つまり声y((殴 (2022年8月16日 2時) (レス) id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - キャラは思いつかないので主さんが決めてください！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page4 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年10月24日 17時
