アズカバンの囚人が44人 ページ45
Aside
バレてしまってはしょうがない。皆んな無言でゾロゾロ部屋に入る。待って、めっちゃ狭いんだけど!
あまりの人の多さに、シリウス・ブラックもまだ自分の弟を認識できていないらしく、ただ目を丸くして我々を見ていた。
A「こんちゃーす!メディスン・デリバリーズただいま参上!ご要望の品をお届けに参りました〜!」
そう言うと、皆んながキョトンとした顔をする中、ルーピン先生だけが事情を察したのか、少しだけ微笑みながらこちらへと近づく。
リマ「ああ、わざわざ持ってきてくれたのか。すまないね」
A「いえ、こちらこそお届けが遅れてしまって...」
薬を手渡そうとこちらも一歩踏み出しかけたが、それより先にスネイプ先生がズイッと前に進み出た。
セブ「復讐は蜜より甘い。ブラック、お前を捕まえるのが我輩であったらと、どんなに願ったことか。ルーピン、貴様もだ。今夜二人、アズカバン行きが出ることになるとは...」
そう言うと、ひどく楽しげな顔をするスネイプ先生に違和感を覚えたのか、ラギー先輩がチョンチョンと私の肩を叩き、耳打ちする
ラギ「あの3人、仲悪いんスか?」
A「あー、実はシリウス・ブラックとハリーの父親は、学生時代、スネイプ先生をいじめていてね。ルーピン先生とピーター・ペティグリューも2人とは仲良かったみたいだから、スネイプ先生は全員恨んでるんじゃないかな」
レギュ「そうなんですよ。ほんっとに愚かな兄で、セブルス先輩には申し訳ない限りです」
近くにいたレギュには聞こえていたらしく、ハアッとため息をつきながら眉間に手をやっている。
耳がいいレオナ先輩とジャックにも聞こえたのか、微妙そうな顔で目の前の騒動を眺めていた。
どんどんヒートアップしていくなか、この状況をチャンスと思ったのか、ロンのネズミが、ロンの手の中から逃げ出し、出口のあるこちらへと走ってきた。
しかしその刹那、青い閃光が彼を襲い、目を閉じてまた開いた頃には、そこにネズミの姿はなく、てっぺんに大きなハゲがある小柄な男がそこにいた。
辺りを見渡すと、隙を見て取り返したのか、男に杖を向けるルーピン先生とシリウス・ブラックがこちらを見据えていた。
セブ「なっ!ペティグリューだと!?」
シリ「だから言ったじゃねぇーか!」
今回は割と部外者なので、あえて口を挟まずに静観に徹する。でもね、一応自分の部下がピンチなのに、暇そうに杖を弄ぶのはどうかと思うんだ。トム君
348人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ANMZK - 面白かったです❗️これからも頑張ってください😆 (5月12日 20時) (レス) @page46 id: 7555f05ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ANMZK - 最っ高です❗️次の話も楽しみにしてます❗️ (5月5日 21時) (レス) @page44 id: 7555f05ef4 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬みかづき(プロフ) - ものすごく面白いです!声をあげて笑ってしまいました。更新これからも頑張ってください! (2023年3月20日 7時) (レス) id: 41859a0eac (このIDを非表示/違反報告)
hEllomONing(プロフ) - この作品大好きです!いつも笑いながら読ませていただいています!!!無理せず更新頑張ってください! (2023年3月6日 5時) (レス) @page32 id: 79441643a0 (このIDを非表示/違反報告)
宵凪(プロフ) - すッッッごい好きです!!!!!更新これからも頑張ってください…!とても楽しみにしています! (2023年2月26日 10時) (レス) @page30 id: 47abe22f42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷちとまと | 作成日時:2022年5月31日 23時