アズカバンの囚人が31人 ページ31
ユウside
ハリー君の元に差出人不明のファイア・ボルトが届いたり、ハリー君がルーピン先生から守護霊の呪文を習ったり、クィディッチ試合があったりと慌ただしい日常が過ぎていくなか、私達は今日も今日とて、薬作りに励んでいた。
1回目はマカロン、2回目は青色のクッキー、3回目以降はなんだったかな...
「ヒャーン」と謎の効果音をあげ、白い煙をくゆらせている釜を見つめて、今回は何ができたのかと思案する。
皆んなが見守る中、Aちゃんが釜から取り出したのは、カクテルグラスに綺麗に盛られた、青いシロップのかき氷だった。グラスもちゃんと氷でできている。白い煙だと思っていたのは、ただの冷気だったらしい。
セブ「今回は何かね...?」
A「んー、見た感じブルーハワイのかき氷っぽいですけどね」
トム「ねぇ、材料も手順も全く変わってないのに、なんで毎回出来るものが違うのか、本当に理解不能なんだけど。それなのに毎回ちゃんと効果があるのも解せないね」
ジャ「そんなの今更だろ」
レオ「コイツに常識が通用するわけねぇだろうが」
グリ「もう青ければなんでもイイんじゃねーか?」
A「ちょっと!薬作りのたびに私をヤジるのやめてくれない?」
出来た薬(?)を大事そうに両手で持って、ルーピン先生の元に運ぶAちゃん。
扉を叩くと先生が顔を覗かせた。
そしてAちゃんの手にあるものを見てニッコリと笑みを浮かべる。
食べた結果、やはりブルーハワイのかき氷で間違いないみたい。「最近はこの時間が一番楽しみでね」と語る先生は本当に楽しそうにAちゃんの頭を撫でた。
リマ「毎回、次は何を持ってくるだろうと、ワクワクして仕方がないよ。あんなに苦痛だったこの時間がこうも変化するなんて、本当に感謝してもしたりないな。いつもありがとう」
A「ふふーん♪どういたしまして!まあ、天才にかかればこんなの朝飯前ですけどね!」
そう言って笑顔で見つめ合う2人の前に、ズズイッとラギー先輩達が割り込む
ラギ「はーい、そこまでッスよー。これ以上近づくなら金取るッスからねー」
レギュ「A、狼男と長時間目を合わせると、その人まで狼男になるから、気をつけないとダメだよ」
A「え、めちゃくちゃナチュラルに嘘つくじゃん。やだ〜」
困惑するAちゃんを横目に「手厳しいなぁ」と笑顔を崩さないルーピン先生に自然とため息が出る。
まったくもう。本当に人タラシなんだからAちゃんは。
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ANMZK - 面白かったです❗️これからも頑張ってください😆 (5月12日 20時) (レス) @page46 id: 7555f05ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ANMZK - 最っ高です❗️次の話も楽しみにしてます❗️ (5月5日 21時) (レス) @page44 id: 7555f05ef4 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬みかづき(プロフ) - ものすごく面白いです!声をあげて笑ってしまいました。更新これからも頑張ってください! (2023年3月20日 7時) (レス) id: 41859a0eac (このIDを非表示/違反報告)
hEllomONing(プロフ) - この作品大好きです!いつも笑いながら読ませていただいています!!!無理せず更新頑張ってください! (2023年3月6日 5時) (レス) @page32 id: 79441643a0 (このIDを非表示/違反報告)
宵凪(プロフ) - すッッッごい好きです!!!!!更新これからも頑張ってください…!とても楽しみにしています! (2023年2月26日 10時) (レス) @page30 id: 47abe22f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷちとまと | 作成日時:2022年5月31日 23時