アズカバンの囚人が1人 ページ1
Aside
A「んー...おはよ〜」
ブラック邸に移動してから数日が経った。
初日にトム君に、私達がマグルだと説明したが、本人曰く、マグルは嫌いだけど、私やユウは利用価値があるから別に構わないとのこと。
時々、レギュラスとトム君の間で冷戦が起きるが、まあ、なんとか協力して暮らしている。
そんなある日の朝、いつものように起きてユウやグリムと居間に行くと、レギュラスがフード付きの黒いコートと黒手袋を身につけ、出かける準備をしていた。
トム君はいつも通り新聞に目を通しながら優雅に紅茶を飲んでいる。ちなみに、見られても困る人はいないため、元の身長ナウである。
ユウ「あれ?レギュラス君どこか出かけるの?」
レギュ「ええ。ちょっと野暮用で...昼には戻れるかと」
A「おー、いってらっしゃ〜い」
ヒラヒラと手を振ると、どことなく緊張した顔でぎこちなく微笑み、「...行ってきます」と呟いて出て行った。その様子に引っ掛かりを覚えつつも、「早くしろ子分!オレ様お腹すいたんダゾ!」というグリムの声にせかされ、テーブルにつく。今日の朝食はクリーチャーが作ってくれたので、お昼は私とユウでサンドイッチを作ろうと思います!!
そしてお昼、予定通りユウとサンドイッチを作っていると、ラジオから緊急速報が流れ出した。
つまみ食いをしようとするグリムを阻止しつつ、手が汚れているのでトム君にラジオのボリュームをあげるようお願いする。
トム「へぇ、アズカバンの要塞監獄の囚人中、最も凶悪な者が脱獄か...誰だろう」
クスクス笑いながら、楽しそうに脱獄者の予想をするトム君。その口からつむがれる名前の多さに、そんなに捕まってたのかと驚愕する。
そしてラジオがついにその人物の名を口にすると同時に、居間のドアがガチャリと音を立てながら開いた。
ラジオ「その脱獄者の名前は...シリウス・ブラック!」
レギュ「ただいま戻りました」
思わず全員がそちらを注目してしまったが、当の本人はそんな視線を位にも介さず、「今日のお昼はサンドイッチ?いいね」と話しかけてくる。
A「あの...レギュラス?今のニュース、聞こえてた?」
レギュ「ああ、シリウス・ブラックが脱獄したらしいね。」
ユウ「えっと...レギュラス君のお兄さんだよね?気にならないの?」
ユウの質問に「別に」と返すレギュラスは、朝とは全く違い、悪巧みが成功したような晴れ晴れとした笑顔を浮かべていた。
348人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ANMZK - 面白かったです❗️これからも頑張ってください😆 (5月12日 20時) (レス) @page46 id: 7555f05ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ANMZK - 最っ高です❗️次の話も楽しみにしてます❗️ (5月5日 21時) (レス) @page44 id: 7555f05ef4 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬みかづき(プロフ) - ものすごく面白いです!声をあげて笑ってしまいました。更新これからも頑張ってください! (2023年3月20日 7時) (レス) id: 41859a0eac (このIDを非表示/違反報告)
hEllomONing(プロフ) - この作品大好きです!いつも笑いながら読ませていただいています!!!無理せず更新頑張ってください! (2023年3月6日 5時) (レス) @page32 id: 79441643a0 (このIDを非表示/違反報告)
宵凪(プロフ) - すッッッごい好きです!!!!!更新これからも頑張ってください…!とても楽しみにしています! (2023年2月26日 10時) (レス) @page30 id: 47abe22f42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷちとまと | 作成日時:2022年5月31日 23時