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35話 ページ44

諦め、る………?



「なっ!?ざっけんな!退学になるくらいだったら死んだほうがマシだ!魔法石が目の前にあるのに、諦めて帰れるかよ!」



スペード君が怒りの声を上げる。




「はっオレより魔法ヘタクソなくせになに言ったんだか…行くなら勝手に1人で行けよ、オレはやーめた」



『……』



「嗚呼そうかよ!なら腰抜け野郎は其処でガタガタ震えてろ!」




「はぁ〜〜〜〜??腰抜け?誰に向かって言ってんの?」




「な、なぁ……デュース、オマエなんかキャラ変わってる気がするんだゾ?」



「……ハッ!ご、ごほん!悪い、少し取り乱した。」



我に帰ったスペード君が呼吸を整える。




『見た感じ…魔法は何でも出来る訳じゃないね…例えるなら、イメージが必要とか?』



「Aの言う通りだな…更に大がかりな魔法や複雑な魔法の使用には訓練が要る」



「だから魔法学校があるんだけどね…パッと思い浮かべた通りに魔法を使うにはかなり練習が必要ってワケ、ぶっちゃけ、テンパッてるとミスりやすい」




『ふぅん…つまり君達はさっきみたいに焦ってたからああなったってことか』



「「「ウッ………」」」




焦らなければ失敗しない…1人じゃ魔法は失敗する…じゃあ、




『此処は皆で力を合わせよう』




「「「はぁ??」」」



其の場で顔を顰める2人と1匹。



「力を合わせるって……ハッ、何其れ寒っ、良くそんなダッセェこと言えんね」




「同感だ、こいつと協力なんか出来るわけない」




『ふぅん………じゃあ皆仲良く退学って事でいいんだね?』




「「えっ……」」



其の一言で固まる2人、グリム君がぶんぶんと首を降った。



「そ、そんなのゼッテーヤなんだゾ!入学初日で退学なんかもっとダセーに決まってる」



「そ、グリム君の言う通りだね…ねぇ君達、」ズイッ



私が近づくとビクッと肩を震わせる2人。






『僕に、騙されて見ない?』




そう言って紙袋越しにニヤリと笑う。





多分、人生で1番悪い顔をした瞬間だと思った……

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獰猛な黒柴(プロフ) - ヤニさん» ありがとうございます!そう言って下さり感謝です♪風邪引かずに頑張っていきます! (5月23日 17時) (レス) id: 14db63575b (このIDを非表示/違反報告)
ヤニ - 夢主ちゃんものすごくかわいいですね‼こんなかわいいのに醜いだなんて、言ったやつ絶対許すまじ。体調に気おつけてくださいね。 (5月22日 22時) (レス) @page27 id: 17ce66541a (このIDを非表示/違反報告)
獰猛な黒柴(プロフ) - IZさん» ありがとうございます♪がんばります! (5月20日 15時) (レス) id: 14db63575b (このIDを非表示/違反報告)
IZ(プロフ) - 更新楽しみにしています!! (5月20日 14時) (レス) id: 6070c5d052 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:獰猛な黒柴 x他1人 | 作成日時:2023年5月4日 5時

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