【ツイステ】 Stoneface__YELLOW.【男主】 (ページ29)

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ユウ「まさかライヴさんがチェカくんと知り合いだったなんて」

それぞれ風呂から上がり、ソファに腰掛ける。
今日のドリンクはマスカットジュース。おやつは無し。

ジュースを飲みながらどんな関係なのか聞くと小さくため息をついた。

『実家に、作ったぬいぐるみを、置いてて……チェカ君が、買いに来て、マノと、話を…』

ユウ「ご両親は何をされてるんですか？」

『父さんは、靴、母さんは、服…俺は、ぬいぐるみ、売ってて』

ユウ「へぇ、思わぬ出会いだったんですね」

こくんと頷くライヴさん。
"王族だなんて知らなかった"ってさっき言ってた。ただの無邪気な子供に見えたんだろうな、わかる。俺だって王族とは思わなかったもん。

ライヴさんはいつも通り無表情のままジュースを飲んだ。
そうだ、お礼言わなくちゃ、すっかり忘れてた。

ユウ「体操服とベスト、ありがとうございました！ぴったりでしたよ」

『………そぅ』

ユウ「見ました？俺の体操服。ちゃんと似合ってます？」

『……ん』

すーっと目が彷徨う。

……え、ちょっと待って？？今、ライヴさん、笑わなかった？？
いつもと同じ顔。でも、絶対今笑った。嬉しそうにしてる。証拠に足だって揺れてるし。

じっと見つめると、真っ白な肌は少しだけ紅く色付いていた。やっぱり、照れてる。えぇ、照れてる！？

ユウ「ライヴさん、今、笑ってますよね！？えっ、笑ってる自覚あります！？」

『ぇ………ぁ、る』

ユウ「えー！嬉しそう！めっちゃ嬉しそうー！わかって俺も嬉しいです！！」

俺がそう言えば、今度は驚いたような顔になった。
周りの人から見たら何も変わっていないだろうけど、ずっと俺はライヴさんを見てきたんだ。すごい、手に取るように表情がわかる。
声色もちゃんと判別できるようになった。

嬉しい、本当に嬉しい。
ずっとわからないままだったらどうしようって思ってた。お祝いしたいレベルで嬉しい。

『ゎ、かる、の』

ユウ「はい！もうバッチリ！」

手でピースを作る。
するとライヴさんも同じようにピースサインを作った。柔らかい笑みを添えて。

識別するまで長かったなぁ。でもわかるのは強みだ。
学園で数少ない人種になったかもしれない。表情がわかる、声色がわかる。

久しぶりのライヴさんとの会話は今まで以上に楽しく感じた。