【ツイステ】 Stoneface__YELLOW.【男主】 (ページ25)

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ジャック「なんだ、ありゃあ…！？レオナ先輩の身体から、でけえ影が！」

デュース「あれは……ブロットの化身！」

グリム「アイツ、リドルみてえに闇堕ちバーサーカー状態になっちまったのか！？」

全体的に黒でまとめられた姿。左目には、黄色い炎のようなものが灯っていた。
リドル先輩とは違うけど似ている。後ろにはライオンみたいなのがいる。

リドル「くっ……立てる者は自力で待避！エース、デュースは怪我人を連れて外へ。リリア先輩、先生たちに救援を頼みます！」

リリア「あいわかった。しばし持ちこたえよ。」

エース、デュースが返事をして頼まれたとおりに行動に移す。リリア先輩は既にいなくなっていた。

リドル先輩と目が合う。いや、厳密に言えば、目が合ったのはライヴさんだ。

リドル「ライヴ、君も怪我人の手当を！こんな人数、4人じゃ到底捌けない！」

『ユウを置いて行けっていうのか、こんな危険なところに…ッ！ラギーだって息絶え絶えだ、置いていけるわけない…！』

凛とした声が震えて聞こえる。そっと顔を見ると、涙が頬を伝っていた。
俺は大丈夫。ラギー先輩は、わからないけど………

そっと涙をハンカチで拭うと、ライヴさんは目を見開いた。

ユウ「大丈夫です、俺は。だってこんなに頼もしい先輩が周りにいるんだから。」

グリム「俺様だっているんだゾ！ライヴの心配には及ばねぇんだゾ！」

ユウ「ちょっと頼りないけど、その通り。俺は、大丈夫だから。ライヴさんは行ってください」

腕から抜け出すと、エバくんがライヴさんの肩に乗っていた。
揺らいでる、目が不安そうに揺れてる。
でも、本当に俺は大丈夫だから、怪我人の手当に行ってほしい。

"ね？"と、リドル先輩の方へ向き直ると、ライヴさんの近くにぬいぐるみが出現した。
今日のぬいぐるみはトラらしい。

『レオナさんのオーバーブロットが収まるまで………頼んだよ』

ふよふよと浮いて、俺の前に移動してきた。
長い尻尾が緩く揺れる。リドル先輩がオーバーブロットしたときの身代わりの子と同じ感じかもしれない。

そっと頭を撫でれば尻尾が腕に絡んだ。

『どうか、怪我だけはしないで。』

ユウ「もちろんです！」

ライヴさんの背中を押して、走っていく後ろ姿を見守る。

レオナ「全員明日の朝日は拝めないと思え！」

気を引き締めなきゃ、ここにいる先輩たちのためにも、ライヴさんのためにも。