【ツイステ】 Stoneface__YELLOW.【男主】 (ページ24)

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ユウ「巨大な、狼……！？」

ジャックのユニーク魔法により、レオナ先輩のもとからラギー先輩が離れる。
こちらへと招くと、ライヴさんはそれに駆け寄っていった。

ユウ「何とか一命はとりとめた感じ、ですかね…！？」

『ラギー、ラギー…！今、治癒魔法、かけるから……！』

ラギー「結局、頼って…オレ、情けない……ゴホッ」

ライヴさんは震える手でマジカルペンを振る。
小さい光がラギー先輩の周りに飛んで消えていった。

依然として苦しそうではあるが、さっきよりかは幾分マシな呼吸。傷は治っていない。かろうじて立つことができるって感じだろうか。

リドル先輩のユニーク魔法がレオナ先輩にかかり、大きく吠える。
怒気を含んだ目はどこか悲しそうだった。

レオナ「……お前らになにがわかる？兄貴みてえに俺に説教たれてんじゃねェよ……」

リリア「フン。お主のような男には、王冠よりその首輪が似合いじゃ。サバンナの王者のライオンが聞いて呆れるわ。」

リリア先輩の言葉に再び強く吠える。
まさに一触即発。何十センチと差のある2人が揉めているのを見るのは非常に心臓に悪い。いつ食われてもおかしくない、そんな様子だ。

不服そうなレオナ先輩をよそに、リリア先輩は言葉を続けた。

リリア「報われぬからと怠惰に生き、思惑が外れれば臣下に当たり散らすその狭量さ。

その程度の器で王になろうなどと…我らが王、マレウスと張り合おうなどと、笑わせる。
たとえマレウスを倒したとて、その腐った心根を捨てぬ限り……

お主は真の王にはなれんだろうよ！」

レオナ「は、はは……アァ、そうだな。そうだろうとも。お前の言う通りだ、はははは！俺は絶対に王になれない………どれだけ努力しようがなァ……！」

悲しそうに笑うレオナ先輩から黒い靄が現れ始める。
あれは、リドル先輩がオーバーブロットしたときに見たやつだ。
あの情景を思い出して背筋が凍る。

リドル「急速にレオナの魔力が高まって………くっ、魔法封じが、持続できないっ…！！！」

リリア「ちがうこれは魔力ではない。この邪悪な負のエネルギー……まさか！」

ケイト「みんな、伏せろ！」

ケイトさんの言葉が耳に届く前に、強く強く抱きしめられる。それはもう、骨が折れんばかりに。

その相手はライヴさんで、目には涙が溜まっていた。今にも零れ落ちそうなくらい。

腕の中からそっと様子を伺うと、レオナ先輩が雄叫びを上げていた。