【ツイステ】 Stoneface__YELLOW.【男主】 (ページ20)

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アズール「もちろんタダでとは言いません。ご要望に添えるよう交渉するつもりです」

『《えぇー？別にお金に困ってないよー》』

アズール「貴方が買われる布やボタン、その他裁縫に関する品々は決して安価ではありません。今はいいかもしれませんが、今後困るはずです。」

"賢い判断をしませんか？"とアズールは言った。

賢い判断かぁ。俺的にはもう賢い判断してると思うんだけどな。
こんなの人前でひけらかしたらどうなるかわからない。変な反感を買うかもしれないし。

『《悪いけどやめとくよー、急いでるから行くねー。》』

ジェイド「ふふ、罪悪感で受け入れてくださると思ったのですが」

『《ジェイドってばひどいー！》』

紅茶を飲み干して、もう一度立ち上がる。
軽く手を振ってモストロラウンジを抜けた。
サンドイッチと飲み物代、払ってないのは申し訳ないけど…向こうが好意でくれたんだ、男に二言は無い。

1度オンボロ寮に戻り、裁縫室へと足を向ける。
ラッピングされたものを手に取って談話室のテーブルに置いた。

『え、と………』

さらさらとメモにペンを走らせて、机の上のそれに添えた。
あとはサバナクローに戻ってラギーに薬を渡す。それともらった制服の手直しと、あと何かあったっけ？

サバナクローの鏡を抜けて、やることを指折り数える。
ラギーの部屋で修繕作業をしていると、少し立ってからラギーが帰ってきた。

『……アズールから。頼んでたやつ』

ラギー「お、取ってきてくれたんスね。助かるッス」

『味は、我慢だって』

ラギー「魔法役に関しては味に期待なんかしてないッス」

ラギーは小瓶を引き出しにしまって鍵をかけた。誰にも奪われないように、誰にも邪魔されないように。

明日。本番は明日だ。会場についたら俺とサバナクローはそこで契約が切れる。
そしたらユウのもとへと急がなきゃ。俺も俺で、会えていないのは結構寂しいし。

『…頑張れ、ラギー』

ラギー「シシッ、言われなくたって」

コツン、と拳を軽く合わせる。
心の底から応援してる。自分の望む結果になるといいね。