【ツイステ】 Stoneface__YELLOW.【男主】 (ページ17)

今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:54,822 hit

○2-16 ページ17

ジャック「俺はもう我慢ならねえ！！」

拳を握り、ジャックはわなわなと震えだした。相当不満が溜まっているらしい。

ジャック「どんなに強い相手だろうが、自分自身の力で挑んでこその勝負だろ。今回の大会だって、俺は自分がどこまでやれるのか挑戦するつもりで自分を鍛えてきた。」

エース「…え、普通にいいやつじゃん」

ユウ「ね、俺も思った」

ジャック「卑怯な小細工なんて反吐が出る！そんな勝利になんの意味がある？俺は、自分自身の力で勝ち上がってテッペン獲ってやりたかったんだ！」

魂の熱さはエースに似てるな、と空を軽く見ながら考える。
言葉選びがヤンキーっぽい。心の優しいヤンキー。

でもまぁ、自分の計画を仲間が潰してるってのは腹立つよね。それが例え自分のためだとしても。
俺だってライヴさんに"全部ユウのため"って言ってあれこれ規制されたら流石に怒る。

デュース「ラギー先輩のユニーク魔法は…」

ジャック「"相手に自分と同じ動きをさせることができる"ものだ。操りたい相手と同じ動きをすることによって本人の不注意に見せかけて事故を起こしてきた。」

エース「なるほどね。だから食堂ではバレないようにグリムと同じ動きをしてパンを交換したってわけか。」

頭いいなぁ。野生の血が入っていると頭の回転が早いんだろうか？
そんなに賢いなら他のところに使えばいいのに。

ふと、疑問が頭に浮かぶ。デュースも同じだったらしく、俺が頭の中で浮かべていた質問をそのまま呟いた。

デュース「……でも、待てよ。ターゲットのそばで階段から飛び降りるような動きをしたら、すぐ怪しまれそうなものじゃないか？」

ユウ「綺麗に着地できると言えどいつ怪我するかもわからないし……サバナクローの寮生って怪我も厭わないタイプなのかな」

ジャック「一連の事件は、ラギー先輩が単独でやってるわけじゃねぇ。おそらくサバナクロー寮の奴らほとんどがグルだ。お前んとこの先輩もな」

グリム「ふなっ！？」

エース「やっぱりか………」

ジャック「あぁ。…デュース(そいつ)が言うようにターゲットのそばで変な動きをしていれば目立つ。だから、寮生どもがラギー先輩の壁になって目立たないよう誤魔化してるんだと思う」

なるほど、寮ぐるみの犯行ってことか。…そこまでしてまで欲しい物って何だ？