【ツイステ】 Stoneface__YELLOW.【男主】 (ページ16)

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証拠かぁ。ラギー先輩をなんとなぁくつけてみたけどすぐに撒かれてしまう。
また逃げられた…とベンチで肩を落とす。
丁度遭遇したエースとデュースに励ましてもらっている。

こんなにもうまく行かないものかぁ。
どうしたらいいんだろう。っていうか俺が言ってやめてくるのか？無理だろうなぁ、あんな見た目でもサバナクローだし。

『俺めげそう………』

ジャック「てめーら、まだ懲りずに犯人捜しやってんのか。」

『び、っくり、した…！！！』

冗談抜きで心臓飛び出したかと思った。拍動がめちゃくちゃうるさい。

後ろから姿を現したのは、つい先日話を伺ったジャック。同じ1年、狼の耳を持ったサバナクロー寮生だ。

エース「んだよ。見てたんなら手伝えよな。おたくんとこの先輩、超悪いヤツなんですけど？」

ジャック「……お前ら、何故そんなに他人のために必死になれる？」

デュース「他人のため？』

ジャック「怪我したダチの仇討とうって気持ちはわからなくもねえが…」

……もしかしてジャックってすごくいいやつなのでは？優しい強面って感じがする。好青年かよ。

少しだけ怪訝そうな顔をしているジャックとは違い、エースとデュースはきょとんとした顔をしている。まぁ…この2人が見返り無しにこんなに動くわけがないよね。

エース「は？なに言ってんの？」

ジャック「え？」

エース「だーれが他人のためなんかにやるかっつーの。」

デュース「僕たちはこの事件の犯人を捕まえて手柄を立てたいだけだ。」

グリム「オレ様だって、絶対アイツを捕まえてテレビに映ってやるんだゾ！」

エース「トレイ先輩には悪いけど、出番はイタダキ、みたいな？」

ヴィラン顔を浮かべる3人。いやもう、天晴だよね。人間ってここまで悪くなれるんだ。

その潔さに触発されたのか、ジャックもカラッと笑っていた。

ジャック「他人のために動くようなヤツは信用ならねえと思ってたが……お前ら、思ってたよりひでえ奴らだな。」

お前らに俺が含まれていないことを願う。俺の心はここまで黒くないもん。純白。それは過言だったかも。

その後、リドル先輩たちも合流して、ジャックからラギー先輩たちの話を聞くことになった。やはり実行犯はラギー先輩で間違いなさそうだ。