【ツイステ】 Stoneface__RED.【男主】 (ページ7)

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コツコツと廊下から足音がする。
ぼーっと外を眺めていると、部屋のドアが開いた。それに合わせてグリムも目を開ける。

『《気分は如何かなー？早く身支度整えろー》』

マノくんの陽気な声が響く。無表情でライヴさんが手を振っていた。

ユウ「おはようございます」

『…ん。制服、そこにあるから』

パタンと扉を閉めて出ていくライヴさん。

ライヴさんに借りていた寝間着を脱いで制服に腕を通す。
どこの世界も同じなんだな。…俺ネクタイ結べないんだけどさ？だってずっと学ランだったし、ネクタイなんて結ぶ機会がない。

どうしたものかと悶々としていると、グリムは思い出したように大声を出した。
そうだね、初登校日だけどさ。気付くのが遅いよ。

ネクタイを手に握りしめ、下へと向かう。
視線の先には、ソファでのんびりと寛ぐライヴさんの姿が。

ユウ「あ、あの…少し、いいですか」

『《どしたー？何か足りないー？》』

ユウ「ネクタイを…結んでいただけますか…」

『…いいよ、座って。』

ユウ「失礼します…！」

ポンポンとソファを叩くライヴさんの横に腰を下ろす。
俺の手からネクタイを取って、シュルシュルと素早く結んでくれた。
軽く髪も整えてくださって…ありがとうございます…

ユウ「…あれ？俺と制服違います？」

『《前にいた寮の先輩が見繕ってくれたんだよなー》』

ユウ「へぇ〜！」

袖が広がってるフリルブラウス、黒のコルセット、ショートパンツと黒色のニーハイ。ジャケットが無いってことは着ないんだろうか。

一言いいですか？男でこれが似合うのはとんでもない。ほぼ女装でしょこれ、俺似合う気しない。

まじまじと見つめていると、きゅ、とフリルブラウスの袖を握ってこっちを見ていた。

『…に、ぁう…？』

ユウ「メッチャクチャ似合います」

間髪入れずにそう答える。
表情も声色も変わらないけど、周りに花が見えた。え、なんか嬉しそうなんだけど。

『なら、いい、や』

ゆらゆらとライヴさんの足が揺れる。
んー、可愛いな。顔で表せないからなのか姿で表れるの可愛い。動悸で倒れる2秒前って感じ。

グリムと共に朝食を食べ、3人で学校へと向かった。
石像の前で別れ、逆方向へと歩き出す。

グリムが事件を起こしたのはその後だ。