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ケイト「ちょっ…!?ライヴくん落ち着いて!?」
トレイ「リドル、もう煽るのはよせ。お前の命が、」
リドル「彼がボクを殺す?そんなの夢物語だ、心配御無用だよ」
一歩踏み出し、場の空気が更に凍る。
リドル先輩はステッキを構えて見下すように笑った。
リドル「キミがボクに勝てるわけがないだろう?どんな魔法だってボクには敵わないさ」
『人間は失敗から学ぶ。ダメだったら別の策を試すまでだ』
ユウ「ダメですそんなの!ライヴさんは、何とも思わないんですか!?」
腕を掴むも動じない。寧ろ手の内のそれを強く握り直した。
キラリと光る先端に心臓の律動がどんどん早くなる。
『あぁ、何も。人に不憫だ何だと罵るやつに情けをかける必要がどこにある』
ユウ「………お友達じゃ、無いんですか」
『仮に友達だったとして、ユウを否定する権利はない。リドルは倫理観なんてこれっぽっちも持ち合わせてない』
ユウ「でもッ、」
『生憎俺は
ライヴさんの目から光が消える。
やめてくれ、そんな冷たい言葉ライヴさんの口から聞きたくない。
いつでも優しい貴方がそんなこと言ってるだなんて信じたくない。
声を押し殺して涙を落とす。
リドル先輩はライヴさんの言葉を煽りと受け取ったのか、返答をする。売り言葉に買い言葉だ。
リドル「ライヴもユウもグリムも、全員欠陥品だ。もしかして…オンボロ寮はゴミ溜めなのかい?」
『1年の躾すらまともにできないやつが言うか?お前も俺も変わらない』
リドル「キミみたいな無能と一緒にされたら困る。非常に不愉快だ」
手にしていた縫い針で2回地面を軽く叩く。
するとたちまち裁ちばさみへと変わった。もしこのまま攻撃したら確実にリドル先輩は大怪我を負う。例えユニーク魔法を使っても免れないだろう。
何とか声を振絞ろう。何か言わなきゃ。
パクパクと口を開閉させていると、エースの怒号が響き渡った。
刹那、リドル先輩がよろける。
殴ったのだ。エースが、リドル先輩を。皆驚きで声も出ない。
俺はというと、ライヴさんに肩を引き寄せられていた。肩に回された手はちゃんと暖かくて安心する。
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蓮(プロフ) - 毎度毎度お話が好み過ぎます…更新楽しみにしてます! (2020年8月17日 15時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:諒 | 作成日時:2020年8月17日 13時