理系女子の活動日誌 2【QK】

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番組はミスなく全部パーフェクトで問題を終わらせていっている。さすがみんなだな、時間配分も上手いし落ち着いていけている。本当に最強軍団だな、と、自分のことでもないのに誇らしく思う。


｢え、てか私知らないことテレビでいっぱい言っててなんか悔しい。こうくん数学の偏差値98とかまじ？やばくない？｣


今の言い方めっちゃ須貝さんに似てる、と呟くこうくん。今私はそんなこと聞いていないのです。けんけんさんだってパズルの日本記録持ってるとか知らなかったし、もはやさすがとしか言えない。


｢でも僕らも自分たちの解説の時に話したこと言われるなんて知らなくってびっくりしたよ〜｣


｢そうそう、俺そんなに偏差値のことなんて言ってないからまさかその情報を使ってもらえるとは｣


顔を見合わせて話す2人。そう言われて改めて2人を見ると、確かに詳しいことってあんまり知らないなあ。仕事仲間のはずなのに。好きな物とかの話はするけど、過去の話とか未来の話を、あまり人とはしない自分に気付かされる。今度からはたくさん色んな話したいな。


最終ステージ、ギリギリだったけどたくろーさんが解答権を勝ち取り、優勝した。もう私はいっぱい叫んでしまって、御三方には迷惑をかけたと思う。特にむらたくさん。


｢むらたくさん、最後のステージですよ、見納めになっちゃいます｣


｢そうだね、一緒に見守りましょうか｣


こうくんとよしあきさんは多分これは反応してしまうからと私たちの後ろに動いた。別に私ネタバレNGじゃないから一緒に見てもよかったんだけど、無理に引き止めるのは違うかなって思って大人しくむらたくさんと見ることにした。


結果はほんとにぎりぎりで間に合わなくて、見てる私も悔しかったし悲しかった。だからきっと、出たみんなは余計悔しかったと思う。


｢俺これだけ見て欲しくなかったんだよ...全然ダメとかなら笑えるけど、ギリギリってちょっとダサいじゃん｣


不貞腐れたようにいうこうくん。よしあきさんもこれ以外は完璧だったんだけどな、と悲しそうに頬をかいている。


｢いやもう全然かっこよかった！です！最後の結果とかじゃなくてみんな輝いてて、すごくて、私誇らしくなりましたもん！！さすが私の先輩たちだー！って！｣


俺は先輩じゃないし、とまたもや不貞腐れるこうくんに、学年とかライター歴は私よりもずっと先輩だよ！とフォローする。少しだけ雰囲気が良くなったところで、軽く何かを食べることにした。

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