理系女子の活動日誌 2【QK】

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倒れたみんなをどうにかしてカーペットが敷かれているところまで運ぶ。よしあきさんは背負ってたままだからベッドに寝かせて、お兄ちゃんとこうくんはずるずると引きずった。お兄ちゃん体格いいからめちゃめちゃしんどかった...。


私は居酒屋で寝ていたこともあって、眠気なんて一切なくて、ゆったりとお風呂に入らせてもらう。他の人ならともかくお兄ちゃんの家だから何を使ってもさすがに怒られはしないだろうけど、最低限の消費でお風呂を済ますことにした。お兄ちゃんの少し、いやとても大きいシャツを1枚借りて、それを着て今日は寝ることにする。大きいとはいえ膝上が少し顕になる程度だけど。



髪をタオルで乾かしながらお風呂場から出ると、いつの間にか目を覚ましたよしあきさんと鉢合わせして、あ、起きたんですね、と声をかける。


｢もしかしてここまで運んできてくれたの、Aちゃん...？ごめんね、...あと、ちょっとその格好は、須貝さんだけならともかく僕とこうちゃんもいるから、目のやり場に困る、かな｣


私から顔を背けながらぽそぽそと口を小さくしつつ言うよしあきさんに謝って、ごめんなさい！と言ってお兄ちゃんの服がある部屋に向かう。といっても、お兄ちゃんのズボンは全部大きくてずり落ちてしまう。いい感じのハーフパンツを履いて何回か折り曲げて落ちないようにする。膝がズボンで隠れる程度になったところで、よしあきさんのところに戻った。


｢見苦しいものをごめんなさい...あ、スポーツドリンク飲みます？酔いが楽になるんですよ｣


ほしいな、という声が聞こえたので、グラスを2つ用意して、ペットボトルに入ったスポーツドリンクを注いだ。ありがとう、とごくりと飲み出すよしあきさん。ぷは、なんてお酒みたいに飲むものだから私は笑ってしまった。


｢さっきのことだけど、見苦しくはなかったよ、Aちゃん、顔は可愛いしスタイルは綺麗だし、むしろ見惚れちゃったな、なんて｣


へへ、と照れたように笑うよしあきさんに私も釣られて笑う。こういうことをサラッと言うから私はいつまでたっても敵わないんだなあ、なんて1人で思う。


よしあきさんも目が覚めきって眠れないみたいで、深夜だと言うのに2人でソファに腰掛けて他愛もない話をして夜を過ごした。お互いの顔が少し火照ってるような、そんな気がするのは私の思い違いなのかもしれないけど。

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