理系女子の活動日誌【QK】 (ページ47)

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Vが流れ出す。画面内の私は居酒屋、と言っていた。というわけでよしあきさんが正解になる。

｢というわけで山本さんが正解です！もしかしなくても知ってたり...？｣

実は、と前話したことがある旨を話し出す。聞いてねえよそんなこと～、とこうくんが言って、みんな笑う。他愛ない話の中の1部だったから、こうやって覚えてもらってて嬉しいな。
第3問、という声に続いて私が高校生クイズに出たあと、つまり3年生の時にとある恐怖体験をしました。なんでしょう！と問われる。そんなことあったなー、なんて苦笑いする。このことは誰にも話してないからさすがに当てられないんじゃないかな。

思った通りみんな答えではなかった。Vの中の私はが話し出す。

｢いやー、これはね、話すと長くなるけど、私部活で男バレのマネをしてまして、そこそこの強豪校なんですよ。で、まあ学祭のときに私たちはお化け屋敷をするんですね。でマネージャーは受付、と。問題は受付してた時に、同じ地区の強豪校がやってきて、私の腕を引っ張って、急に走り出して｣

そこまでいうと皆顔がなかなかに歪んでいる。これ流せれるのかな、と不安になるくらいには。

｢ぜひ我が校に！なんて言われて、まあ丁重にお断りすると逆に火が着けられちゃって、じゃあこれから会う度に勧誘します！って言われてほんとに毎回会う度勧誘され続けて結構ガチめに疲れてたらある年を境に会わなくなってどうしたんだろ、って思ってたの。で、大会の時に彼と同じ高専の人から話しかけられて、あいつはお前のせいでいなくなったんやからなって言われたけど結局なんでいなくなったのか分からないっていう恐怖体験でした～｣

もはやみんなクイズって顔じゃなくて普通に心配してる顔になっている。まあ確かに当時の私は怖かったけど今となっては少し笑いを含んで話せるようになったので、何も心配はしていない。

｢え、結局その人はどうなったの？それでおしまい？｣

いやこの話には続きがあってね、なんて私の方を見て言うお兄ちゃん。いやー、実は、と口を開ける。

｢あの人専攻科の人だったらしくて、卒業したあと必死に頑張っても私のところの技術職員になって部活のコーチになったんてすよ。あんなに執着、というか好かれたというか、まあ行為を目の当たりにしたのは初めてですね～｣

今思えば半ストーカーかもしれないけど、危害は何も与えられてないしOKだよね。って思ってたけどみんなはそういかなかったらしい。