よんわ ページ5
『えっ、何、え！？俺半日以上寝てたの！？』
「うん。ぐっすり」
『ええええ、学校寝過ごしてんじゃん！』
「ガッコー…？」
ああどうしようどうしよう、と慌てふためく俺に真白は首を傾げる。
「それって絶対行かないといけないの？」
『え……』
まさか、知らないの。
どんだけ家に引きこもってれば学校を知らないなんてことになるんだ…
「別に行かないと死ぬって訳じゃないじゃん」
『そ、それはそうだけど』
「Aが気持ちよく寝てるのを邪魔できる理由なんて何処にもないよ」
『真白…』
なんていい子。
おにーさん涙止まんないよ。
でも学校を休むのは悪いことだからさ。
『あっ、そうだ連絡…！』
床に転がっていたスマホを拾い上げ、L○NEを開く。
『げっ、50件も来てる…』
「？何それ」
『スマホっていってね、すごく便利な文明の利器だよ』
「ふーん…？」
すいすいと画面に指を滑らせて、大量の心配メッセージを読んでから「ごめん、ちょっと寝過ごしただけだから大丈夫」とだけ送っておく。
まあもともとクラスの中心とかじゃなくて、目立たない普通のモブみたいな存在だから送ってくるやつも1人くらいしか居ないんだけど。
「……ねぇ」
『んー？』
「なんでAは、何も言わないの」
『何が？』
「昨日、俺を拾った時も、今日、俺が急に変わった時も」
『……えっと』
さっきまで、にこにこと子供っぽく、元気に笑っていた真白は、昨日、捨てられていた時と同じような顔をしている。
その表情を見て、スマホをベットに置き、
＿ぎゅうぅ、と真白を抱きしめた。
「＿…！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大手裏剣(プロフ) - アカツキ@鞠さん» いーよー (2019年1月17日 19時) (
レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ@鞠(プロフ) - 大手裏剣さん» あああありがとう！！！載せてもいいかな？ (2019年1月17日 17時) (レス) id: ccc67f90c9 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 主くんっす (2019年1月17日 1時) (レス) id: 001fa74876 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - はいどーぞ！色なしだけどすまん。 http://uranai.nosv.org/uploader/common/1/3/c/13c74935e0f1dc05a6b45d28af403606.jpeg (2019年1月17日 1時) (レス) id: 001fa74876 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ@鞠(プロフ) - 大手裏剣さん» ありがとう！おかげさまで…w 本当！？ゆっくりでいいから描いておくれ！どっちでも描きやすい方！！ (2019年1月15日 17時) (レス) id: ccc67f90c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アカツキ@鞠 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/twrt5181222/
作成日時：2019年1月1日 16時
