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и16. ページ16
夏音が友達に呼ばれたと走って行ってしまった。
ということはつまり今、藤井と二人なわけです。
うーん気まずい。
昨日帰り際素っ気なくしてもうたし。
藤井といると無条件に淳太が浮かぶし。
藤「ほんまなん？」
「何が？」
藤「いや、彼氏いたことないって話笑」
「…すいませんねいなくて」
藤「ちゃうちゃう！…いや、俺結構本気やからさ笑」
藤「隣空いてるよってやつ」
…あぁ。まぁ、薄ーく意識はしたけど。
ほんまに薄く。
だって女子ってそういうの気づくもんちゃう？気づかんフリしてるだけで。
あたしは今別に藤井を好きではない。
かといって淳太を好きかと聞かれると、LOVEではない気がする。
このままいけば、淳太から離れてしまうかも。
藤「意味分かっとる？笑……す」
「言わんといて」
ダメや。まだ。
少しずつ、少しずつ離していかんと。
依存するのがよくないとはいえまた淳太がボロボロになってる姿は見たくない。
「…今言われても何て言うていいか分からんから」
藤「…そ、やんな！ごめん。がっつきすぎたなー笑」
次の講義のチャイムが鳴ろうとしていた。
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作者名：カジャ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時：2017年6月3日 20時
