☆― 45 ―☆ ページ45
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でも――――、
会うのも、不安だったの―――――。
もう興味が無くなったって言われたらどうしよう。って、
２度と会えなくなったらどうしよう。って。
勝手にアンタを待っていたのは私なのに。
怖くて――――、仕方なかった――――。
だけど―――――、現れた。
息を切らして、全速力で―――――、アンタは現れた。
それが―――――、
どれだけ私を安心させたか、わかる―――？
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二宮「じゃコレは何よ？」
A「…っ。」
零れた跡を追うように、
コイツの小さな親指が頬をなぞる。
少し冷たくて、でも柔らかな指。
また触れるコトが出来たことが嬉しくて、幸せで、
A「……ッ。」
縋るように、
その感触に思わず目を瞑った。
.
二宮「ふ。」
ふわりと目の前の空気が揺れた。
ゆっくりと目を開けると、
目尻を下げた柔らかな微笑みが近づいてきていて。
A「………。」
誘うように――――――、
私はもう１度 目を閉じた―――――。
.
重なった唇。
頬にあった小さな手は、首を撫でながら流れる。
二宮「ふふふ。」
笑った吐息が唇に降って、コツンと額が触れた。
二宮「ナニやってんだろうね？(笑)」
A「……。」
ホント、ナニやってんだろう。
誰もいないとはいえ、ココはガッツリ路上で。
二宮「俺 初めてだわ。」
A「……///」
二宮「路上チュー。(笑)」
私だって―――――、初めてよ―――――。
.
二宮「ふふふ。(笑)」
伏せた目の、下がった目尻が愛おしい――――。
その息が近づいてきて――――――、
また――――――――、重なった。
.
二宮「好きだよ。」
離れてそう言った一瞬だけ視線がぶつかって、
言った本人が照れながら視線を外すから、
コッチまで――――、照れるじゃない―――///
なのに何度も合わせる唇は先を急くようで、
胸も―――、息も―――、苦しい――――。
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作者名：舞
作成日時：2016年5月15日 0時
