☆― 42 ―☆ ページ42
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そんな偉そうな事 言った私がっ…。(ノ◇≦。)
A「(知らなかったなんてっ！(||ﾟДﾟ))」
マミ達と別れてからはなんだか落ち着かなくて、
すごい速足で家に向かっていた。
家に着くと同時、
“おめでとう”を言おうとスマホと手に取ったけど、
“忙しい”って言ってたアイツは電話には出られないかもしれない。
だからって文字だけなんて、私だったら絶対ヤダ！
でも“今日”伝えることに意味がある事も分かってるから。
A「(何か……、ナニか……。)」
必死で考える。
なのに何にも思いつかなくて、
過ぎていく時間に気だけが焦って、
気付けば家の中をぐるぐると動き回ってて、
A「(………ちょっと落ち着け、私…。)」
そう言い聞かせながら、ひとつ深呼吸をした。
なるべく いつもの行動を取ろうと、
着替えてみたりしたけれど――――――。
A「………。」
落ち着けば落ち着くほど、
“会えない”と電話してきた時のアイツのため息が蘇る。
すごく残念そうにしたアイツの声が―――――。
.
二宮『忙しくなっちゃってさ…。』
.
いつものアイツなら、
“だから来週でイイでしょ？”って簡単に言っただろう。
.
二宮『はぁ〜。』
.
なのにあんなに何度もため息を吐いたのは、
A「(“今日”だったから――――。)」
６月１７日だったから―――――。
アイツの――――、
誕生日だったから――――――、
だから あんなに落ち込んでたの？？
.
興味なさそうに聞いていたくせに。
私が熱く語った事を、
アイツは覚えていたんだろうか？
私と同じように、
その日は“特別”なんだって、
思ってくれるようになってたの？
.
A「………。」
“コレだ！”って言う案はやっぱり出てこない。
ううん、違う。
私はもう、“案”を探してはいない。
だって――――、
A「(会いたい…。)」
会って、顔を見て、ちゃんと―――――、
伝えたい―――――。
気付けば鞄を引っ掴んで、
１度 帰った家を飛び出していた。
.
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作者名：舞
作成日時：2016年5月15日 0時
