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あんな想いを―――――、
同じ人で、２度もするなんて―――――、
思ってもなかった――――――――――。
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どうにか自分を納得させようと、
私とアイツは“ただ食事仲間。”
そう思い込もうとした。
けれど―――――、思い出してしまうの―――――。
“好き”だと言った声を――――。
時折 見せる優しい視線を―――――。
思わせぶりな言葉を―――――。
柔らかな唇を―――――。
.
A「(嘘つきっ！)」
それら全てがウソだったとは思えない。
思えないからこそ、腹が立つ。
A「……ッ…。」
だけど、そこに甘んじてたのは私だ。
キスを受け入れ、
決定的な“何か”がないからと、
アイツの食事の誘いに応じ、
私こそ―――――、
思わせぶりな態度をとってたんじゃないの―――――？
そんな私に―――――、
アイツは愛想を尽かせたんじゃないの――――――？
.
A「…ぅ…っ…。」
そうだったとしても、
A「(バカっ…！)」
一度は“好きだ”と言ったんだから、
結果をきちんと受け止めなさいよっ！とも思う。
A「(バカっ！バカっ！！)」
結局のところ、私はあの頃と何も変わっていないんだ。
自分から動くことをせず、
何もかも受け身で、悪態だけを吐いて。
A「……っ…。」
夜ごと、枕を濡らす。
だけど、あんな毎日はたくさんだ。
忘れられなくて――――、
なかなか前に進めず、ウジウジ悩んで――――。
そうしてたって何も変わらないってことを、
私はあれで学んだんだ。
それなら――――――。
A「………ずっ。」
“白”“黒”はっきりさせてやる――――！
だって私は――――――。
A「(くっそ〜〜〜ぉ。)」
アイツが女の人と微笑みあってたってだけで、
こんなに感情が動くほど。
アイツのコトが―――――――。
A「(バカ―――――っ！！)」
――――――、好きになってしまってたんだから。
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作者名：舞
作成日時：2016年5月15日 0時
