☆― 35 ―☆ ページ35
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「嫌いなの？二宮くんのコト。」
私の話を聞いたマミは「贅沢な悩みね！(笑)」って笑い飛ばして、
それからこう聞いた。
A「キライ、じゃない…。」
昔の昔の話ではあるけれど、
幼い恋ではあったけれど、
１度は“好き”になった人だもの。
アイツのコトは嫌いじゃない。
「なら付き合っちゃえばいいんじゃないの？」
サラリとマミはそう言って、コーヒーカップに口をつける。
マミが言いたいことはわかる。
“嫌い”じゃないなら付き合ってみればいい。
そういうことだって分かってはいるんだけど…。
A「……どうやって？」
「えっ？付き合ったことないの？(笑)」
A「ある！あるわよっ！
違うの！そういうことじゃなくてっ！(ノ◇＜)」
「(笑)」
これまでだって告白はされてきた。
(そうなる様にアピールするんだけど！)
だから付き合った人は何人かいる、んだけど……。
A「『好き』って言われた、んだと思う。←今だ自信がない。
だけど『付き合って』って言われてない。と思う。」←記憶にない。
私が悩んでるのはそこなのよ。
今まではちゃんと『付き合ってほしい』と言われてきた。
「ああ、そう言うこと。(笑)」
けど今回は今の時点でソレがないから。
どうしたらいいのか分からなくなってる。
『ＹＥＳ』とも『ＮＯ』とも答えが出せなくて、
私は悩んでる―――――――。
「まぁ ほっとしても何かしら二宮くんから反応があるでしょ？」
A「そう、なの？」
「彼が本気ならね♪」
マミにそう言われたから。
鈍感じゃない方だと思ってるけど、
私はアイツの反応を待つことにした。
.
変わらず毎日 電話はかかってくるけど、
二宮『んじゃ金曜は？』
A「………。」
二宮『おいA？寝てんの？』
A「起きてますっ！(｀ε´)」
私は告白のコトが気になってるっていうのに、
コイツは全く。みたいで、
A「(無いじゃない…。)」
私の心を決めるような決定打は何もない。
だけど――――――。
二宮『で？どうなのよ？』
“変化”はあった。
A「大丈夫。だと思う…。」
二宮『そ♪』
週末ごとに、
食事に誘われるようになった。
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作者名：舞
作成日時：2016年5月15日 0時
