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A「??」
二宮「あー。」
A「…????」
二宮「おい 食ってほしいんだろ?食わせろや。(笑)」
A「(はっ!?Σ(゚ロ゚;) )」
開かれた口の中で、赤い舌が動く。
“ほらっ!”
って催促するみたいに動く。
A「………///」
ここはイイお店なのに!
そんな場じゃないのは分かってるのに!
官能的に動くソレが見えれば見えるほど、
考えないようにすればするほど、
A「(バカっ!バカっ!私のバカっ!///)」
ファーストキスで下唇を舐められた感触を――――。
この間の絡まる舌の感触を―――――。
思い出して―――――、
二宮「まら?(まだ)」
A「ハイっ!」←返事しちゃった。
コイツの口へ運ぶ手が震える。
二宮「ん。あ、ホント旨いね♪」
A「…で、しょ?」
やっとの思いで運んだソレを租借するコイツを見る事が出来なくて、
イヤラシイ想像をしてる私の顔を見られたくなくて、
煽るようにワインを流した。
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気になりだすと結構しつこく気になるタイプ。
なんだな……、私……。orz
コイツが口を開く度、話す度、
ちらりと見える舌に無駄にドキドキして、
その度にワインを煽る。
二宮「(こんな酒 強かったっけ??)」
A「美味しいねー☆(*´艸`*)」←真っ赤。
デザートが出てきた頃には、完全に出来上がってた。
.
二宮「あーあ、もう。よっ…と。」
タクシーに乗った記憶はある。
だけどそこから少し記憶が途切れてて、
二宮「そんな美味かったか。」
A「うん♡」
コイツの声がくぐもって聞こえるのは、おんぶされてるから。
分かってる。
ちゃーんと分かってるけど。
酔ってるせいで体にチカラが入らないの。
A「ねー。」
二宮「ん?」
それに思考もおかしくて、
A「私のコト、好きでしょ?(*`艸´*)」
ここの所ずっと、
それに今日も。
気になってた事が口から出る事を止められない。
二宮「好きだよ。」
A「やっぱり〜♪(((*≧艸≦*)」
心地よい揺れが眠気を誘って、目は開けられないし。
A「あの頃も好きだった〜?」
二宮「あの頃?」
A「中学生の時〜。」
二宮「ああ。」
もうこのままココで寝ちゃいたいな〜。
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作者名:舞
作成日時:2016年5月15日 0時