☆― 24 ―☆ ページ24
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軽やかに手をあげ、私に極上のスマイルを向けていたのは、
合コン以来の櫻井さんだ。
(ああ、変わらずステキ…♡(*´д｀*))
櫻井「久し振りだね。」
A「お久しぶりです。」
どんよりしてた気分が少しだけふわっと上がる。
この人の持ってる雰囲気とか笑顔がそうさせるんだと思う。
(何よりイケメンってのが大きいけれど♡(*´艸｀*))
「仕事帰り？」とか「何か買ったの？」とか、
櫻井さんの質問に答えながら数分立ち話をしていると、
腕時計を見た櫻井さんが「コーヒーでもどう？」って
すぐそこにあるカフェを指差したから、２人並んでお店に入った。
.
A「まだお仕事中なんですよね？」
奢ってもらったカフェラテのカップをテーブルに置きながらそういうと、
時計を見た櫻井さんは「まだまだかかるだろうね。」と苦笑いした。
大きなプロジェクトが大詰めを迎えていて、
今週いっぱいは“こんな調子”なんだそう。
A「いいんですか？油売ってて？(笑)」
私は たいっへん楽しいです♡(*´艸｀*)
だってイケメンとお茶出来るんですもの♡
でも、
会社では櫻井さんの帰りを(指示を)待ってる人がいるだろう。
櫻井「ちょっとくらい息抜きさせてよ。(笑)」
A「ふふ。(笑)」
“会社にいるとコーヒーを飲む時間すらない。”
そう櫻井さんは言う。
A「ほんとにお忙しいんですね。」
櫻井「あ…、嘘だと思ってるんでしょ？」
A「いえっ！いえいえいえいえ！そんな事は！」
櫻井「(笑)」
ただ――――――、
アイツとは大違いだな。
そうは思った――――――。
櫻井「アイツらも今週は出ずっぱりだよ。」
A「アイツら？」
櫻井「この間の合コンメンバー。」
A「ああ。」
部署はみんなバラバラだと聞いていたけれど、
そのプロジェクトではあの時の５人全員が係わっているらしく。
櫻井「中でも一番忙しいのは……、ニノ、だろうな。」
A「……ぇ…？」
櫻井さんの発言に私の脳は一瞬 固まった。
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作者名：舞
作成日時：2016年5月15日 0時
