☆― 17 ―☆ ページ17
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「あの後、どうなったんですか！？(ﾜｸﾜｸ)」
火曜のランチタイムは やっぱりこの話で始まった。
ルカちゃんに「今日は外で食べましょうね♪」と誘われた時から、
こうなるだろうとは思ってた。
わざわざ外に出たのだって、
どこで誰が何を聞いてるか分からないから。
演技派後輩の耳に入る確率を減らす為の、ルカちゃんなりの配慮だろう。
A「別に…。何も…。」
「ええっ！？ほんとに！？」
A「ほんとに。」
大きな目をさらに大きくしてマミが驚く。
昨日の事をマミはすでに聞いて知っていた。
間違いなく話したのは、昨日 現場にいたルカちゃんだ。
「会社まで迎えにきたのに！？」
A「迎えって…。」
「じゃぁ何しに来たのよ。」
A「……。」
確かに……アイツは何しに来たんだろう？
駅まではルカちゃんと一緒だったけど、その後は２人きりだった。
“興味ある”って言ったくせに、
やっぱり連絡先を聞く事も、次の約束をする事も無く、
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二宮『休みの日って何してんの？』
A『家の用事済ませて、それからはテレビ見たり、買い物行ったり？』
二宮『ふぅ〜ん。』
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２駅分、世間話をしてマンションまで送ってくれただけ。
A「どうせ近くまで来たから。とか、そんなんでしょ？」
「そうなんですかね〜。」
つまんなさそうに唇を突き出したルカちゃんに、
私は苦笑いをしながら、最後のコーヒーに口を付けた。
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だけどその日から、
二宮「お疲れ〜。」
A「ナっ！？(゜ロ゜)」
コイツは会社を出る私の前に現れるようになった。
天気が悪い日も、
二宮「雨 降ってきた！行くぞ！」
A「待って！待って！走らないで――――！！�堯�(;ﾟ□ﾟ)ﾉ!!」
二宮「コケんなよ！」
A「(そう思うなら傘 買おうよ！！)」←言えない。
定時に上がれなかった日も、
二宮「おせぇよ！」
A「居たの！？(゜ロ゜)」
二宮「たくっ。」
A「(そんな遅くなってない…。
ってかなんで軽キレされなきゃなんないの！？)」←言えない。
退社する人間のほぼ全員が通る――――、
あの目立つ場所で―――――、私を待っていた。
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作者名：舞
作成日時：2016年5月15日 0時
